映画『ワイルドスピード;EURO MISSION』レビュー“似たもの家族の大げんか”

原題『Fast & Furious 6』、邦題『ワイルドスピード;ユーロミッション』を観てきました。この夏を代表する、いい意味で最高に“どうでもいい”映画です。日本公開は2013年7月6日です。

ストーリーヨーロッパの海岸沿いの町の公道を爆走する二台の車。抜きつ抜かれつを繰り返し行き着いた先は病院だった。そこではブライアンの子供が生まれようとしていた。ドミニクはそんなブライアンを「そのドアの向こうにはこれまでとは違う世界が待ってるぜ」と送り出す。前作『FAST FIVE/ワイルドスピードMEGA MAX』での一件以来、ドミニクのクルーたちは引退生活を送っていた。ヨーロッパの片田舎で隠居するドミニクのもとにある日、DSSのエージェントであるホッブスが訪れる。ロシアでのテロに関係して元英国特殊部隊所属のショウという男を追っていたホッブスはその過程で一枚の写真を手にすることでドミニクらの助けが必要であると考えるようになった。その写真には死んだと思われていたドミニクの元恋人レティーが写っていた。これまでの前科を消すことを条件にホッブスらに協力することになったドミニクのクルーはロンドンでショウを追い詰めるも逆も作戦はバレており逆に逃走を許してしまう。しかしその過程でドミニクはレティーを車で追い詰めるも、その時レティーは躊躇いもなくドミニクを銃で撃った。
 調査の結果、ショウがドラッグ王で現在服役中のブラガと繫がりがあることを発見、ブライアンは服役者としてブラガのいる刑務所に進んで収監されに行く。そこでブライアンはショウに関する具合的な情報は得られなかったがレティーがなぜショウのクルーに入ったのかについては知ることになる。方やドミニクはロンドンのストリートレースにてレティーを見つけ対決を挑む。対戦の結果僅差で買ったドミニクは記憶を失っているレティーに過去を打ち明けるもレティーはショウのもとへ帰っていくが、別れ際想い出のペンダントを渡す。また同時にドミニクはショウとも出会う。
 そしてショウたちがスペインのNATO基地を攻撃しようとしていることを掴んだホッブスとドミニクのクルーはショウを捕まえるためそそてレティーを取り戻すために新しい車を新調する。
Fast-and-Furious-6_04感想ワイルドスピードシリーズの持ち味は何と言っても車を使った大味なアクション。今回はこれまで以上にとんでもないアクションの連続でした。サブキャラでさえも涼しい顔で爆走する車から車へ飛び移り、大型トラックから戦車が飛び出してきては一般車をペチャンコにしながら爆走、もちろん発砲しまくる。冷静にみれば一般人が大量に巻き込まれている大惨事。でも彼らにそんなことは関係ない。ファミリーのため仲間のためなら何だってするのがドミニク一家の勤め。何百万人もの一般人と家族一人を天秤にかけても迷わず家族を選びのがドミニク一家。あれほど苦悩したバットマンがただの優柔不断のリッチマンにしか見えない。とにかくこの映画は一般人の倫理でツッコミを入れていってはストーリーに追いつけません。ここは観客である自分もまたドミニク家族の一員となったつもりで鑑賞しましょう。この映画にはアクション映画としての最低限のストーリーやオチが用意されているけれども、結局はドミニク一家とショウ一家の哲学は真逆だがやってることは似たような家族による、昔の女が絡んだ大げんかと思ってください。
970822_10151646465162631_2007192242_n本作のアクションはもうめちゃくちゃです。アクションのインフレ率はもはやジンバブエ並み。後半はさすがに頭が痛くなってきました。もともと派手なカーアクションを目玉にして人気がでた本シリーズですがここまで行ってしまうともうどこまで行ってしまうのか想像すらできません。それなのにすでに次回作が制作されているのが本編の最後に明かされますので、怖いもの観たさにきっと次回作も見にいってしまそうな自分が怖いです。間違っても決して万人にお勧めできる映画ではありません。ワイルドスピードシリーズに興味を持ったことのない人や、観たことはあるけどつまらなかったと言う人は本作を観なくても後悔することはありません。とにかくそんな感じです。
fast furious 6 sliderあとワイルドスピードというシリーズは時系列的にもうぐちゃぐちゃになっているんですが、本作は前作と第3作目の『トーキョー・ドリフト』との間に位置します。これでドミニク一家の人員整理も上手くいきます。それからこの映画には女性をめぐる驚きが二つほど用意されていますが、すごいのはそれがほとんどストーリーに影響しないこと。もう笑ってしまいました。一応はそれによって伏線の回収と今後起こりうる問題の解決になっているんだけど、あまりの不自然な力技に唖然とするしかありませんでした。とにかくワイルドスピードシリーズのファンは必見?なのかもしれません。
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