【映画】『バトルフロント/Homefront』レビュー “それでもウィノナは悪くない” ※ネタバレあり

 S・スタローン脚本、J・ステイサム主演のアクション映画『バトルフロント/Homefront(原題)』のレビューです。エクスペンダブルなスタローンが初めて脚本のみで参加した本作、共演は完全にワーカホリック状態のJ・フランコと永遠の美少女W・ライダー。観賞後、思わず「それでもウィノアは悪くない!」と叫びたくなりました。日本公開は2014年8月9日。

・ストーリー

 麻薬取締官だったブローカー(J・ステイサム)はギャングの麻薬取引の摘発のため、おとり捜査で潜入していた。バイクギャングの逮捕に成功するも、彼の息子を殺してしまう。この事件を機に、ブローカーは捜査官を引退し、一人娘とともに田舎町に引っ越していた。

Homefront review 2

 そんなある日、娘のマッディーは学校で難癖をつけてきたいじめっ子を逆にボコボコにしてしまう。護身術を父から習っていた娘は強かったのだ。いじめっ子の両親はそれに激昂。精神が不安定そうな母親に急かされた父親がブローカーに手を出すも、相手は完全無欠のステイサム。当然、返り討ちにあう。 このことで保安官の注意を引いてしまったが、自身の素性を隠しておきたいブローカーは町のなかで自分が目立つことを恐れる。
  未だ怒りの収まらないいじめっ子の母親は自分の弟のゲーター(J・フランコ)に協力を依頼。実はゲーターは表向きは修理工を営んでいるようにみせて、実は裏では麻薬の製造と販売を行っており、自身の姉でいじめっ子の母親自身がその麻薬の中毒になっていた。そのゲーターはブローカーと娘が外出中を狙って自宅に潜入し、そこでブローカーが元麻薬取締官であり、収監中の大物ギャングに命を狙われる存在であることを発見する。

Homefront

 麻薬の販売ルートを確保したかったゲーターは、以前バイクギャングと関わりのあったシェリル(W・ライダー) を交渉役に据えて、この情報をエサにしてバイクギャングたちとの交渉を狙う。
 ギャングたちに狙われることになってしまったブローカーは、一人娘を守ることが出来のだろうか。

・レビュー

 一般的な結論から言えば、別にどうってことのない映画である。スタローンの脚本ということでも、『ロッキー』の再現を期待するのは無理な話で、でき上がったものはよくあるアクション映画だった。確かにステイサムのアクションの切れ味は素晴らしい。森の中での格闘シーンでの寝技の攻防は、さすがに見応えがある。また敵役で出演しているジェームス・フランコは多作にもほどがある働きぶりで、つい先日はLAの自宅でパーティーを開いて世界の滅亡を目の当たりにしたかと思いきや、今度はずる賢い麻薬ディーラー役で観ている側は若干混乱する。2013年には10本を超える映画に出演して、自分で映画も撮って、NY大では映画の教鞭も取っている。完全にワーカホリックである。ちなみに彼の弟も俳優をしているのだが、顔がそっくりで余計に既視感が増す。
 この手の映画は観てもレビューを書こうとはなかなか思わないのだが、今回だけはどうしても言いたいことがある。そう、この映画にはウィノナ・ライダーがとんでもないビッチ役で出演しているのだ。今更ウィノナ・ライダーもないだろうと思われる方も多いだろうし、そもそも ウィノナ・ライダーって誰?という人もいるだろう。しかし『シザー・ハンズ』や『恋する人魚たち』、『リアリティー・バイツ』で最高にキュートだった彼女を私は今でも忘れていない。それが2001年に万引きで逮捕されるや世間から嘲笑と非難を浴びて、しかも渦中に出演した『Mr.ディーズ』という映画がフランク・キャプラの名作のリメイクでありながら、どうしようもないひどい映画でウィノナも散々な評価を受けた。この時点で彼女のキャリアはほとんど終わったも同然だった。映画に出演してもすぐに死んでしまうスポックの母親役が限界だ。
 が、本作でウィノナは一皮むけたようだ。そもそも演技力に定評のある女優ではない。それでもここで彼女は一生懸命に最悪の女を演じている。バカで打算的で計画性のないどうしようもない女をウィノナが演じているのだ。しかも演技力が評価されるような種類の作品内ではなく、観客のほとんどが筋肉万歳なマッチョ野郎の映画で、彼女は頑張ったのだ。このポイントのみでウィノナファンは泣けるのだ。J・フランコに乱暴に扱われてもそれを受け入れているウィノナ。それだけでいいじゃないか。
 繰り返すが大した映画じゃない。ステイサムやスタローンのファンでもない限りオススメはしない。それでも過去のウィノナに夢中になったことのある人はどれほど辛くてもこの映画を見るべきだ。そして本作はある種の踏み絵となる。この映画を観てもウィノナを信じられるか?それでもウィノナは悪くない!と言えるのか。そう、我々は試されているのだ。

※これよりネタバレします。まあ、ネタバレしなくてもステイサムは最強ですよ。また日本公開は未定のようですが、DVDなどで観たいと思っている方は他のページに移動してください。ネタバレします。※

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・ストーリー(ネタバレ)

 その夜、ギャングたちはブローカーの家に忍び込んできた。異変に気づいたブローカーはマッディーを地下室に隠し、ギャングどもを迎撃。ひとりひとりぶち殺していくも、寸でのところでキャッシーがさらわれてしまう。そしてマッディーはウィノナことシェリルに捕まり、ボートで拉致されてしまう。
 連れ去られたマッディーはゲーターの家に連れてこられ、そこで前もってブローカーが仕掛けておいた罠によって彼の家は麻薬共々燃えてしまう。そこにブローカー登場。我が娘マッディーのためにパトカーを乗っ取り追跡。しかし可動式の橋が閉まりかけるところを強引に割り込んだため、車は衝突。運転席で朦朧とするブローカーにゲーターはとどめを刺そうとするも、それをマッディーが止めに入る。その一瞬の隙をブローカーは見逃さず、ゲーターをぼこぼこにする。
 こうやってブローカーと一人娘の安全は守られ、ゲーターとシェリルは警察に連行されるのだった。

 ということでウィノナは悪くない。どんなに悪い女になっても彼女は悪くない。そう思える映画でした。

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