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映画ジャーナル<ビーグル・ザ・ムービー>

【映画】『インターステラー』レビュー ※ネタバレページあり

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■ストーリー、後半■ ※ネタバレあり

エンデュランス号に乗った一行はワームホールへと突入。時空の歪みを経験しながら、無事に別の銀河へと到着。まずはミラーという宇宙飛行士が調査に向かった惑星を訪れることにするも、そこにはガルガンチュアとは命名されたブラックホールがすぐ近くにあり、ミラー飛行士が降り立った惑星ではブラックホールの影響で重力による時間の膨張が起きていることが考えられ、計算によればそこでの一時間は地球での7年に相当するという。それでは地球に帰ったとしても娘たちはすでに死んでいるかもしれない、ということでクーパーは反対するも、他に選択肢はもうなく、クーパーとアメリアとドイルの3人が惑星探査を開始する。

そこは海に覆われた惑星で、すぐにミラーのものと思われる残骸を発見するも、その時遥か彼方に見える山脈だと思っていたものが、実は巨大な高波だったことが判明。すぐに船内に逃げ込もうとするもドイルは波にさらわれてしまう。そして命からがらエンデュランス号に帰還したクーパーとアメリアは、地球の時間で23年という時間を過ごしていたことが判明する。

途方にくれる一行だったが、残りの燃料を考えると後一つの惑星しか探査できないことがわかり、唯一情報が送られてきているマン飛行士の降り立った惑星に向かう。

一方、地球では時間はずっと早く流れ、成長したクーパーの娘マーフィーはNASAの科学者として年老いたブランド教授を支えていた。そしてとうとう病床のなかのブランド教授は息を引き取ろうとしていた。その時、教授はマーフィーに隠していた嘘を告白する。実はクーパーらを宇宙に送った段階から人類の惑星移住の可能性は否定されており、宇宙に飛び出た彼らだけで新しい人類の礎を築こうとする予備案こそが当初からの目的だったという。絶望するマーフィーはその事実をエンデュランス号へと送った。

その時、クーパー一行は雲までの凍る極寒の惑星のなかで長期睡眠状態にあったマン飛行士(マット・デイモン)を蘇生させていた。その場で計画の真の目的を知らされたクーパーは絶望し、ブランド教授の娘であるアメリアさえもそれを知らされていなかった。そして生活が可能という情報が送られてきたこの惑星には氷しかなく、ここで住めるとは思えなかったクーパーはマンの行動を怪しむ。そしてマンが見つけたという地表の調査に向かったクーパーとマンだったが、そこでマンはクーパーを谷底へ突き落とそうとする。実はマンが降り立ったこの惑星は人類が住むことは不可能で、それでも救援を待っていたマンが嘘の情報を送信していたのだった。ヘルメットを壊されたクーパーだったが、ぎりぎりの状態でアメリアらに救援を依頼。その間にマンはエンデュランス号を奪うために宇宙へ飛び立った。マンを追うクーパーとアメリアだったが、ドッキングに失敗し、エンデュランス号の一部とともにマンも吹き飛ばされてしまう。制御が効かなくなったエンデュランス号だったが、パイロットとして一級のクーパーが奇跡的にもドッキングに成功する。

しかし地球に帰るには燃料は足りていなかった。クーパーとアメリアは最後の候補である惑星に向かうことにするも、そのためにはブラックホールのガルガンチュアによってはじき出されるようなルートを取らなければならなかった。そして決死の作戦のなか、クーパーはアメリアだけでも目的地に送るために箱型ロボットのTARSとともにエンデュランス号から分離し、そのままブラックホールへと飲み込まれていった。

そしてクーパーは宇宙服のまま、ブラックホールが作り出した超次元空間のなかで目を覚ます。そこでは地球にいた頃の、まだ幼かったマーフィーがポルターガイスト現象に遭遇している時間が様々な角度から再現されていた。そしてこの超次元空間にあっては意志が時間を超えてと伝えられることを理解する。あの時のポルターガイスト現象も、クーパーたちをNASAの基地に導いた二進法の情報も、そうやって未来から伝えられたものだったのだ。

同じ頃、マーフィーは実家に帰っていた。地球滅亡のまえに自暴自棄になる兄を説得するために久しぶりに訪れた幼い頃の自分の部屋で、父との別れの時に渡された時計を見つける。すると、その時計の針は特定の箇所を行ったり来たりしていた。それはモールス信号だった。超次元空間のなか、クーパーは重量を利用し時計の針を通して、人類がコロニーを設置することができる空間の位置を送っていたのだった。

そして時間は流れ、クーパーは宇宙コロニーで目が覚める。クーパーが送った情報をもとに人類は新しい住処を作り上げていた。そしてクーパーはある病室に連れて行かれる。そこに横たわる老女こそが、マーフィーだった。彼女は人類を滅亡の危機から救った英雄となっていた。こうして時間と空間を超えて再会した親子。しかしまだ終わりではなかった。マーフィーはクーパーに再び宇宙へ旅立つよう諭す。そしてクーパーは箱型ロボットTARSを蘇らせて、こっそりと宇宙船を奪った。それは新しい人類の誕生というミッションのために別の惑星で孤独に生きているはずのアメリアの元へ向かう旅だった。

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ということで『インターステラー』のネタバレ・レビューでした。色々と小言はいってもSF好きにはたまらない作品でした。ただし壮大なSF大作映画というよりは家族愛がメインの映画ですので、もちろん宇宙船同士のドンパチもなければ、謎の宇宙人襲来もないです。親子愛をSFで語るという手法や途中から哲学的な自己問答が始まるところなど東浩紀のSF小説『クリュセの魚』にそっくりでした。個人的には、「満足はしたが、決して大満足ではないぞ、ノーラン、君ならもっとできるぞ」という偉そうな上から目線の感想を抱きました。とにかく色々と語りたくなる映画ですので、是非とも劇場で鑑賞してください。あと、もしかするとネタバレ解説の宇宙関係用語に誤りがあるかもしれませんが、まあ、大体はこんな感じでしょう。

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