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映画ジャーナル<ビーグル・ザ・ムービー>

映画レビュー|『ジュラシック・ワールド』-映画じゃなくてアトラクション

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ストーリー(ネタバレあり)

インドミナス・レックスが管理区域内から逃亡したと考えたクレアは興奮状態のまま施設を飛び出しコントロールルームに指示を出すも、追跡用の信号を辿るとインドミナス・レックスはどこにも逃げていなかった。高度な知能をもったインドミナスは逃亡に見せかけて罠を張ったのだった。

現場ではオーウェンら飼育員がインドミナス・レックスの管理エリアで調査をするも、その時、優れた擬態能力を使って待ち伏せしていたインドミナスに襲われることになる。オーウェンだけは何とか生き残るも、他の2名は惨殺され、そして本当にインドミナス・レックスは外の世界に逃げ出しのだった。

インドミナス・レックスの捕獲のために武装したレンジャーたちが追跡するも、重武装した兵士ですら全くインドミナス・レックスには歯が立たず、全滅してしまう。

一方、「ジュラシック・ワールド」を満喫していたグレイとザック兄弟は、球体自動車ジャイロスフィアに乗って草食恐竜をまじかで観察していると、そこにインドミナス・レックスが現れ、襲われてしまう。兄ザックの機転で何とか逃げ出すことに成功するも、そこは恐竜たちの居住区。しかし偶然にも廃墟と化していた「ジュラシック・パーク」時代の建物にたどり着く。そこで乗り捨てられていたジープを修理し、逃げ出すことに成功する。

その頃にはパーク内には緊急警告が出され避難が実施されていた。しかしインドミナス・レックスを追跡していたヘリコプターが翼竜の管理エリアの防壁に墜落してしまったことで、翼を持ったプテラノドンらが解放され、ビジターセンターで観光客を襲う事態にまで発展する。

やっとザックとグレイと再会したクレアだったが、すでに「ジュラシック・ワールド」は混乱の極みで逃げ場のない孤島にインドミナス・レックスと取り残されてしまった。

高い知能をもつインドミナス・レックスを追い詰めるためにオーウェンの育てるラプターを使う案に渋々同意したオーウェンは、バイクにのってラプターたちとともにインドミナス・レックスを探す。そしてインドミナスを発見するも、ラプターの遺伝子も組み込まれていたインドミナスはラプターを懐柔し、逆に人間を襲うようになってしまう。

それでもオーウェンは寝返ったラプターに辛抱強く語りかけやっと正気を戻させることに成功するも、インドミナス・レックスの前にはラプターはあまりにも小さく無力だった。

追い詰められるオーウェン、クレア、そしてザックとグレイの兄弟。無双するインドミナスを見て恐竜に詳しいグレイは「もっと牙が必要だ」と話す。それを聞いたクレアは賭けとして地球の食物連鎖上、歴史的に最も上位に位置するあの恐竜を解き放つ。厳重に管理された飼育エリアの扉を開けるとそこには血に飢えたTレックスが待ち構えていた。発煙筒を持ったクレアはTレックスをインドミナス・レックスのもとに連れ出すことに成功する。

Tレックスの遺伝子をもとに作られた最恐恐竜インドミナス・レックス、そして誇り高い肉食恐竜Tレックス。両者は激しい戦いを繰り広げ、インドミナスに押され気味のTレックスだったがそこにラプターも参戦することで形勢逆転。水槽エリアにまでインドミナス・レックスを追い詰めると、そこに突然モササウルスが水中から飛び出してインドミナス・レックスの首に噛みつき、そのまま水中へと引きずり込んでいく。恐竜たちの力によってインドミナス・レックスを葬ることに成功した。

多くの犠牲者を出した惨事の後、グレイとザックは両親と再会、オーウェンとクレアも特別な仲になったようだ。

そして惨事から一夜明けた朝、すでに撤収していたコントロール施設の屋上には傷跡が生々しいTレックスが、まるで自分こそが「ジュラシック・ワールド」の王であることを宣言するように、咆哮するのだった。

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ということで『ジュラシック・ワールド』のレビュー及びストーリー解説でした。レビューで書いたように物語の設定は驚くほどに無神経で陳腐ですが、序盤のパークを俯瞰する映像や、ラストの恐竜バトルなどは大画面で観ないとその迫力はきっと伝われないと思いますので、IMAX鑑賞をおすすめします。今回の大ヒットの背景にも3DやIMAXでの売り上げが関係していることは間違いなく、通常盤2DとIMAX3Dでは全く違う印象になる恐れもあります。また本作の大ヒットによりクリス・プラットは「稼げる」俳優であることが明らかになったため、今後の彼の作品にも注目したいです。まあ、夏の暑い盛りのボーとした頭で見る分には、十分に楽しめるでしょう。でもオリジナルの衝撃には全く届いていません。それでも着ぐるみっぽい恐竜の描写とか、インドミナスのメカゴジラ感とか細かい部分でも見所はあるのでお見逃しなく。ちなみにクレア役のブライス・ダラス・ハワードはロン・ハワードの娘さんです。

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. Love and mercyとハシゴして、ポールダノの演技力の高さに感動した
    あとだったので落差がヒドかったですが。

    IMAX 3D鑑賞だったので、一部キャラクター造詣上の納得できない点を
    除けば、とても楽しめました。

    自分も一番気になったのはクレアの造詣。甥っ子たちを置いてまで仕事に
    のめり込んでいた筈なのに、職場放棄して甥っ子たちを助けにいくって、
    お前、社会人としてどーなのよ、と思いました。

    こないだ別作品の主演やってたザ・ロックも、ほぼ同じような無責任さ
    でしたが。あの「家族が助かれば全部オーライ♪」という能天気な感覚には
    ついていけません。そんなんだからアメリカはGOOD KILLのような世界に
    なってしまうのです(笑)。

    クリス・プラットはヒーロー感ありますよね。分かり易くて好きです。

    「無双するインドミニアス」っていい表現。

    • tommyさん、コメントありがとうございます。
      「Love and mercy」は素晴らしかったですね。僕はポール・ダノ側よりもジョン・キューザック側の方にグッときました。
      アメリカは「Love and mercy」のように繊細な映画も作る一方で、「サン・アドレアス」まで作ってしまいますから困ったもんです。
      でも『ジュラシック・ワールド』のクレアの設定はやはり無理がありますよね。親心(親戚心)が発揮されるのが唐突すぎて、ポカーンでした。
      それでもしっかりラストは熱くなりましたが。

      • ジョン・キューザックも良かったですよ。ただ、顔がブライアンというよりはポール・マッカートニー役が
        似合いそうなので違和感があったのと、Dr.ユージンランディの印象が強烈すぎて。どっちが病んでるんだ、と。
        60年代パートは有名な写真などのアングルをかなり研究して撮られているように感じ、マニア心をくすぐられました。
        役者もみんな似てて、「Pet Sounds~Smile」を追体験した気持ちになりました。

        「サン・アンドレアス」のレビューも拝見しました。まさに自分が言いたいことを的確に書いていただきまして、
        まったくもって同意です。アメリカ人の家族愛偏重には付いていけません。

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