【映画】キャメロン・ディアス主演『SEXテープ』レビュー

キャメロン・ディアス主演『セックス・テープ』のレビューです。キャメロン・ディアスが勇んで大学生役まで演じた下ネタ満載のコメディ映画。共演はジェイソン・シーゲル。体を張るキャメロンの姿が痛々しく思えるほどにギャグも見事の上滑りし、日本公開は一時は決定していたものの全米での不評を受けて中止となった問題作でありながら微妙にタイムリーな映画。こうしてキャメロン・ディアスの黒歴史がまた更新されました!

NewImage

■ストーリー■ ※ネタバレなし

大学生のジェイ(ジェイソン・シーゲル)とアニー(キャメロン・ディアス)は隙あらば、そこがどこだろうとセックスをしてしまうほどの利かん坊カップル。相性抜群で互いに深く愛し合うふたりは、まだ若かろうがそんなことは関係なく、結婚を決意する。

そしてやがてふたりの間にはふたりの子供が生まれ、仕事や家庭に埋没するうちに、徐々に性生活もお粗末なものになっていく。

ある晩、子供をアニーの母親に預けたふたりは昔の燃えるような関係を取り戻すべく、ムードを演出して行為に及ぶもジェイの“息子”はなかなかその気にならない。色々と試すも上手くいまず、仕方なくアニーはiPadでセックスを撮影してみることを提案する。すると効果は絶大で、ふたりはセックス・マニュアルの古典『ジョイ・オブ・セックス』に書かれている体位を片っ端から試していく。久々の満足感に浸るふたりだったが、ジェイはデータを消去せずにそのままコンピューターにiPadを同期してしまい、家中のアップル製品にデータは共有されてしまう。そのなかには友人家族などへのプレゼント用のiPadも含まれていた。

そのことに気がついたジェイとアニーはプレゼントしたiPadの全てを回収するため七転八倒の苦労を重ねることになる。そして無事にiPadを回収したと思いきや、ジェイの携帯にビデオを見たぜ、というテキストが見知らぬ誰かから送られていく。その送信者はiPadをプレゼントした親友家族の息子からで、ビデオをアップロードしない代わりに150万円という大金を要求。

ジェイとアニーは前代未聞のセックス・テープ流出の危機に晒されることになる!

■レビュー■

映画の旬というものは難しい。本作は2014年7月18日に全米公開され、キャメロン・ディアスの際どい演技が話題となるも興行的には成功とは言えず、批評的にも散々なものが並んだ。おかげで既定路線にのっていた日本公開は土壇場で中止。映画の内容にも勝るドタバタぶりだった。

が、しかし、全米公開から約一ヶ月半後、本作と似たようなセレブたちのヌード写真流出事件と言う世界中を巻き込んだ大スキャンダルが勃発する。きっとハリウッドの山気体質の配給側は、あと公開を一ヶ月送らせておけばと悔しがっただろう。iCloudの盲点やら、何気ない自画(自分たち)撮りの危険性などを本作は、一応は警鐘しているのだ。

本作の最大の見所は映画の最初の十分ほどに凝縮されている。ここで現在42歳のキャメロン・ディアスが大学生を演じているのだ。しかもどこでも発情するジェイソン・シーゲルの要望に全て完璧にお答えする、ウェルカム・ディアス。これは観ていてかなり笑えた。メイクだけで若作りをしたのか、それともPhotoshopで加工した画像をレンダリングしたのか、どちらせによかなり頑張っている。日本の女優さんは歳をとると決まって「私のきれいなスッピン」アピールをしてきて、結構どうてもいいのだが、さすがハリウッドはしっかりと気合いを入れて笑いを取りにくる。キャメロン・ディアスもよくやったと思う。

監督のジェイク・カスダンや主演のジェイソン・シーゲルが所謂「ジャド・アパトー組」出身者ということもあり、下ネタ・ドタバタコメディとしてはなかなか楽しめるし、後半にはジャック・ブラックが意味不明な役どころで出演したりと笑いどころもあるのだが、全体的にギャクが上滑りぎみ。どのギャク・シーンもどこかで観たことがあり、『メリーに首ったけ』へのセルフ・オマージュなどもあるが、それが不必要なほどに長くてくどい。観ていて疲れるのだ。

本作の日本公開を中止したことは正解だと思う。この手の映画はDVDで土曜の夜にでも思い出した頃に観ればいい。別に嫌いなタイプの映画ではないが、これよりも日本で劇場公開すべき作品はたくさんある。

8月の終わりに起きたヌード流出事件の余波は当分収まりそうにないが、もし本作がその騒動と重なる形で公開を迎えていればまた違った印象となったのかもしれない。とにかく不用意な写真や映像は撮らないようにしましょう。

<スポンサーリンク>

NewImage.png

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です