映画レビュー|『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』

ドリーム・ワークス製作の人気アニメーションシリーズ『マダガスカル』のスピンオフ作品、『ザ・ペンギンズ from マダガスカル』のレビューです。スキッパー(隊長)、コワルスキー、リコ、プライベート(新人)の4匹の子供時代から、やがて世界中のペンギンの救うペンギン界の英雄となるまでを描く、ハートフル・コメディ映画。”ゆるキャラ”ファン必見のアニメーションです。なお本作の日本公開は未定です。  日本公開 2015年11月14日に決定。

The penguins of madagascar movie

■ストーリー、前半■ ※ネタバレなし

南極ではペンギンは何不自由ない生活を送っており、多くのペンギンはいつも通りの生活を営んでいた。珍しいことといえば、ドキュメンタリーの撮影クルーがやってくるくらいで、ペンギンの少年スキッパーはそんな生活に飽き飽きしていた。ある日、いつも通り、ペンギンたちが連なって歩いていると、前方から卵が転がってきた。スキッパー(隊長)と仲間のコワルスキー、リコの3匹は、その卵を救出すべく、ペンギンの群れから離れる。

そして悪戦苦闘の結果、3匹のペンギンは卵を救出するも、南極を離れる流氷に取り残された。そしてその卵から一匹の子ペンギンが生まれる。彼の名は、プライベート(新人)。4匹となったペンギンたちは、未来へと向けた冒険へと旅立つ。

時は流れ、サーカス団に参加していたペンギンズは、プライベート(新人)の誕生日を祝うために、お菓子の自動販売機をプレゼントする。すると、突然その自動販売機によってペンギンズ一行は誘拐されてしまう。

気がつくとイタリアのヴェニスにいた一行は、そこで理系タコのデイブと出会う。デイブは昔は動物園の人気者だったが、行く先々でペンギンズに人気を奪われたことから逆恨みし、世界中のペンギンを根絶やしようと企む極悪タコだったのだ。しかし囚われのままではいないペンギンズ一行は直ちにデイブから逃走。追いかけてくるタコ軍団だったが、そこで突然、動物の特殊部隊”ノース・ウィンド(北風)”によってペンギンズは救出される。

そして”ノース・ウィンド(北風)”の秘密基地に保護されたペンギンズ一行は、そこでデイブの恐ろしい計画を知らされることになる。世界中の愛らしいペンギンを守るため、そして大切な仲間のため、スキッパー(隊長)、コワルスキー、リコ、そしてプライベート(新人)の四匹のペンギンは、巨大な悪と立ち向かうのだった!

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■レビュー■ 

ドリームワークスの人気アニメーション映画『マダガスカル』に登場するスキッパー(隊長)をはじめとするペンギンたちはその独特のユーモアから彼らを主役とするテレビシリーズが作られている。本作はテレビシリーズとの直接的な関係はないが、元々が南極にいたペンギンズが、外の世界に飛び出すところから始まっている。

相変わらずペンギンズの唯我独尊の態度は笑えるし、これまで以上に4匹のペンギンズたちの個性が、エリート動物特殊部隊”ノース・ウィンド(北風)”との対比からでも、詳しく描かれている。また本編のメインは『マダガスカル3』の後に起こったものとされており、劇中にもいくつか『マダガスカル』との関連をうかがわせるシーンが出てくる。その点でも『マダガスカル』ファンも必見の作品だ。

しかし正直なところ、『マダガスカル』シリーズにも言えることだが、映画の対象年齢はかなり低いものになっている。シーンの展開が早く退屈することはないのだが、その分何も残らない。ペンギンズや、”ノース・ウィンド(北風)”そして悪役のデイブとそれぞれのキャラクターが、各エピソードによってうまく表現されているのに、全体のストーリーがそれに見合っていない。物語のクライマックスよりも、劇中でのコントの方が印象が強くなってしまっているのだ。特にスキッパー(隊長)とクラシファイドの”隊長対決”はかなり笑えるだけに、それもっと活かすような脚本を作って欲しかった。

なお本編から冒頭の、南極でのペンギンズ結成のシーンが公開されている。

また本作のタイトルは仮題として「劇場版」とTVシリーズと分けるために付けたが、本作の日本公開は未定で、同じくドリームワークスの『ヒックとドラゴン2』の劇場公開が達成されていないことを考えると、きっとDVDスルーになると思う。こういう映画の劇場公開をやめてしまえばさらに子供の映画館離れが加速するように思えて暗澹たる気持ちになる。

ガキ、大爆笑間違いなしの映画ですよ。

追記:2015年11月14日に日本公開予定と発表されました。

※次のページにストーリー後半のネタバレあり※

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