BEAGLE the movie

映画ジャーナル<ビーグル・ザ・ムービー>

【映画】『奪還者』 レビュー

NewImage.png

・ストーリー、後半 ※ネタバレあり

エリックに連れられた医者のもとでレイは手術を受ける。医者は女性でアボリジニーのボディガードと荒野の一軒家に暮らしている。手術が終わった後、エリックは家の片隅から何かがすすり泣く声を聞く。鳴き声がする部屋に行ってみるとそこには数匹の犬たちが篭に入れられていた。ここは犬たちの避難所にもなっているらしい。そこにエリックは呆然と立ちすくむ。

翌日、レイが目覚める。しかし同時に遠方から2台の車が荒野の家に近づいてくる。エリックはすぐさま迎撃の準備に入るも、その2台の車がやってきた目的を知らないアボリジニーの男は車に乗る男にあっけなく撃たれて死んでしまう。すぐさまエリックは銃で車に乗っていた中国人を射殺。二台目に乗っていた男もミスなく射殺した。何が起きたのか分からず半狂乱になる女医をエリックは力で黙らせ、レイに車に乗り込むように促す。

そして辿り着いたモーテルで夜を過ごしていると、エリックが部屋を離れている間に、レイは誤ってドアの前に立っていた女の子を射殺してしまう。そしてその銃声を聞きつけた兵士がレイに向けて続けざまに発砲するも、近づいてきたエリックが兵士を射殺、またしても二人は居場所を移すことになる。

しかしその朝、巡回中の兵士にエリックは捕まってしまう。レイはたまたま小便に行っており、難を逃れた。駐屯所に送られたエリックは尋問中にシドニーに輸送されることを知るが、そこに銃声が響く。するとレイが侵入し、油断していた3名の兵士を射殺したのだった。

二人はとうとうレイの兄たちの強盗団が身を隠している場所にたどり着く。そこにはエリックの車もあった。家の中に潜んでいた4人はまだ就寝中で、エリックは二人を難なく捕まえる。残りの二人を担当したレイであったが、その一人の自分の兄と口論になり、レイは混乱のなか兄に向けて発砲してしまう。しかしその弾丸が当たらず、逆に兄の方が発砲した銃弾によってレイは殺されてしまう。その銃声を聞いたエリックは無抵抗の二人を射殺。そしてレイの兄も撃ち殺した。しかしもう1人いた老人だけはエリックは殺さなかった。

3人の強盗団とレイを一緒に燃やした後、エリックは自分の車のトランクを開ける。そこには毛布にくるまれた一頭の犬の死骸が残されていた。そしてエリックは荒野で立ちすくみ、その犬を埋葬するのだった。

TheRover One Sheet crop 1024x465

文字だけでは全く伝わらない静かな絶望感が漂う本作は本当にオススメです。今年見たドラマ映画のなかではベストだと思います。もちろん暴力描写に溢れた道徳的には誉められた作品ではないのでしょうが、道徳的に誉められたつまらない映画よりもずっと多くのことを投げかけてくる映画になっています。ガイ・ピアーズのホーボー演技も然ることながら、ロバート・パティンソンの演技も秀逸でした。そしてデイヴィッド・ミショッド監督の今後にも目が離せません。日本公開は未定ですが、DVDになったおりには是非ご覧になってください。もちろん劇場公開されることを切望いたしますが。とにかくオススメ映画です。

追記:2015年7月25日に日本公開決定。

[ad#ad-pc]

 

コメント

*
*
* (公開されません)

Return Top