フランスの映画批評誌カイエ・デュ・シネマが2016年のベスト10作品を発表!ベストワンは今年のカンヌ映画祭で話題となったマーレン・アーデ監督作『トニ・エルトマン(原題)』!
2016年も残り一ヶ月となり、映画賞レースも本格化するなか、ヌーヴェルヴァーグの溜まり場だったことでも有名なフランスの映画雑誌カイエ・デュ・シネマが2016年ベスト10作品を公開しました。まだ日本には紹介されていない作品も多いですが、近日公開予定のエログロアート映画もランクインしています。
- 『Toni Erdmann』マーレン・アーデ監督
- 『Elle』ポール・バーホーベン監督
- 『ネオン・デーモン』ニコラス・ウィンディング・レフン監督
- 『アクエリアス』クルベール・メンドンサ・フィリオ監督
- 『Ma Loute/Slack Bay』ブリュノ・デュモン監督
- 『ジュリエッタ』ペドロ・アルモドバル監督
- 『Rester Vertical/Staying Vertical』 アラン・ギロディ監督
- 『La Loi de la jungle』アントナン・ペレジャトコ監督
- 『キャロル』トッド・ヘインズ監督
- 『Le bois dont les rêves sont faits』クレア・サイモン監督
日本で馴染みがある監督作ということでは、ポール・バーホーベン監督がイザベル・ユペールを主演に迎えた話題作『Elle』が2位、2017年1月13日から日本でも公開されるニコラス・ウィンディング・レフン監督最新作『ネオン・デーモン』が3位となっています。
9位には『キャロル』が入っていますが2016年作品扱いのようです。
そして1位に選ばれたのは今年のカンヌではケン・ローチ作品やグザヴィエ・ドランの新作に押し出されてしまいましたが批評家からは高い評価を受けていたマーレン・アーデ監督作『Toni Erdmann』でした。3時間近い作品で「父と娘」の関係をユニークに描き出した作品ということですが、日本でもぜひ公開してもらいたいですね。
個人的には4位の『アクエリアス』は東京国際映画祭で鑑賞し、6位の『ジュリエッタ』も数日前に劇場で観ましたが、いずれも隠された過去と向き合う女性も物語。アプローチは違いますが、どちらも素晴らしい作品でした。
そろそろ各映画誌がベスト10を発表し始めるところですが、他とは被らないという意味ではさすがカイエ・デュ・シネマです。
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