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映画ジャーナル<ビーグル・ザ・ムービー>

夭逝の作家、伊藤計劃の小説を原作とする「Project itoh」の劇場特報が公開!

作家デビューからわずか2年でこの世を去った夭逝のSF作家、伊藤計劃の小説のアニメ化プロジェクト「Project itoh」劇場特報が公開!ゼロ年代の想像力の映像化に期待!

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わずか2年という活動期間ながらもゼロ年代の日本SFの極北として語られる夭逝の作家、伊藤計劃の小説『虐殺器官』、『ハーモニー』、そして30枚ほどの原稿を残したまま未完の作品となるもデビューを同じくする円城塔によって引き継がれた『屍者の王国』のアニメ化プロジェクトの特報が公開された。個人的にも大変な思い入れのある作品だけに期待と不安を感じずにはいられない。

▼Project itoh」の劇場特報▼

若くして病魔との戦いを余儀なくされるも、残された生命への情熱のすべてを小説にぶつけ、『虐殺器官』、『ハーモニー』と2作の傑作SF小説を書き残し、34歳の若さでこの世を去った伊藤計劃。とうとう彼の作品がアニメとして映像化されることになる。

作家デビューする前から独特の世界観と修辞によって綴られた映画批評などインターネット世界では知られた存在だった彼が、SF作家としてデビューするもたった2年で筆を折ることになったその経緯を、一 ファンとしてただただ呆然と見送った経験を持つ筆者にとってこの企画を手放しに歓迎することは、もちろん出来ない。きっとそんな想いを抱いている方は結構多いだろうと想像する。それほど彼の登場と退場は衝撃的だったし、あまりに個人の経験と深く結びついてしまっている。伊藤作品の特徴とも言える一人称で語られる主人公の主観的意識の揺らぎを、映像作品という三人称的世界でどこまで再現できるのか、期待感よりも不安感のほうが正直多い。

それでも絶対に見逃すことはない作品群。2015年全国ロードショー。

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参照サイト:『伊藤計劃:第弐位相

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