『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督が現地4月26日、ニューヨークで死去。享年73歳でした。
ジョナサン・デミ監督は低予算映画の帝王ロジャー・コーマンの弟子として数多くのB級映画のプロデュースや脚本を担当し、コーマンの映画会社ニューヨークワールド・ピクチャーズでピーター・フォンダ主演『怒りの山河』などを監督、そして1980年に監督した『メルビンとハワード』ではアカデミー賞脚本賞と助演女優賞を受賞。
1991年にはFBI女性訓練生と、元精神科医で天才的な頭脳を持ち合わせた殺人鬼との奇妙な関係を描いた『羊たちの沈黙』でアカデミー賞監督賞を受賞。本作はベルリン国際映画祭監督賞も受賞しており、アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞の5部門を制覇。
『羊たちの沈黙』以降も『フィラデルフィア』や『クライシス・オブ・アメリカ』など骨太な映画を監督するが『羊たちの沈黙』の成功と比較され低迷することも。しかし2008年にはアン・ハサウェイ主演『レイチェルの結婚』で高い評価を受け、最後の長編映画となった『幸せをつかむ歌』ではメリル・ストリープとタッグを組んでいた。
ご冥福をお祈りします。
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