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ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督による青春シリーズ『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』がデジタル・リマスター版が公開!

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台湾の巨匠・ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の青春シリーズ不朽の名作『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』がデジタル・リマスター版が5月21日より全国順次公開!

なぜか夏が近づくにつれて、少年少女時代を描いた作品を見返してしまうことが多くなりませんか? 『E.T.』『スタンド・バイ・ミー』『ニュー・シネマ・パラダイス』『となりのトトロ』『時をかける少女』『セイ・エニシング』『ブレイクファスト・クラブ』『遠い空の向こうに』『天国の口、終りの楽園』などなど、良質なジュブナイル映画や青春映画はいつの時代も夏を刺激しては、在りし日のある頃を思い出させてくれます。

そして2016年5月21日からデジタル・リマスター版となって復活上映が開始される『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』もまさに、ノスタルジーで夏を強く刺激する傑作映画です。アジアを代表する監督であり、2015年には妻夫木聡も出演する『黒衣の刺客』でカンヌ国際映画祭監督賞も受賞したホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の中期を代表する二作品。

『冬冬の夏休み』は病の母を都会に残して祖父母の暮らす田舎で過ごすことになった兄と妹の一夏の思い出を切り取った作品で、ジブリの『となりのトトロ』へも影響を与えたと言われる作品。

そして『恋恋風塵』は田舎から台北に働きに出てきた幼馴染の二人の淡い初恋のもどかしさと痛みを描いた青春映画。撮影監督は『ノルウェイの森』や『黒衣の刺客』のリー・ピンビンが担当。

いずれも派手さはなくとも、素晴らしい作品。そして1980年代という台湾でも抗日映画が多く作られていた時代にあって、善でも悪でもない日本の影響をスクリーンの節々から感じることができる作品でもあり、台湾の原風景のなかに日本では忘れ去られた懐かしさを感じてしまう。

日本の東京光音の技術によって蘇った80年代の台湾の懐かしい風景を是非ともご覧ください。

『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』は5月21日より渋谷ユーロスペースなどで順次全国ロードーショー。愛知では名演小劇場で5月28日から、大阪ではテアトル梅田で6月4日から、京都では巨苞シネマで6月18日から公開開始。その他の都市でも順次公開予定ですのでスケジュールはホームページ(tontonrenren.jp/#top)よりご確認ください。

『冬冬(トントン)の夏休み』レビュー
『恋恋風塵』レビュー 

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