早くも「傑作」と評される『ブレードランナー 2049』の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが制作終盤で起こった音楽監督交代の舞台裏をIndiwireで語っていましたのでご紹介します。
『ブレードランナー 2049』ではこれまでの『プリズナーズ』『ボーダーライン』『メッセージ』といったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品同様に音楽はヨハン・ヨハンソンが担当していましたが、途中からその任は解かれ、新たにハンス・ジマーとベンジャミン・ウォルフィッシュが起用されることになりました。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とヨハン・ヨハンソンとの蜜月ぶりや、アカデミー賞も受賞した音楽監督と途中降板ということで一時は作品の心配のタネになることに。
その舞台裏では一体何があったのか、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が答えています。
「映画作りというのは芸術的なプロセスを辿る、一種の実験室のようなもの。先のことは分からないんだ。ヨハン・ヨハンソンは今でも私の好きな音楽家の一人で、特出した芸術家だ。でもこの映画は少し違うものを求めていて、もっとヴァンゲリス(オリジナル『ブレードランナー』も担当した音楽家)に近い場所まで立ち戻る必要を感じた。だからヨハンとは違う方向に向かうことを決意した、ということだ。彼はとても素晴らしい音楽家だからまた機会があれば仕事をしたいと思っている。」
ということでオリジナルのヴァンゲリスに寄せるためにハンス・ジマーらを招聘したということのようです。
この件についてヨハン・ヨハンソンはコメントをしていませんが、またドゥニ・ヴィルヌーヴとロジャー・ディーキンスのトリオの作品が見たいものです。
『ブレードランナー 2049』は2017年10月27日に日本公開です。
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