『ハリー・ポッター』シリーズでダンブルドア校長を演じたマイケル・ガンボンが舞台演劇からの引退を表明。「恐ろしいことだが、台本が覚えられないんだ」
アイルランド出身の俳優で『ハリー・ポッター』シリーズではダンブルドア校長を演じたマイケル・ガンボンが舞台演劇からの引退を表明した。マイケル・ガンボンは現在74歳。理由は、日に日に台本を覚えるのに時間がかかるようになり、そして忘れやすくなったためだという。
それを認めるのは難しいことだが、もう限界のようだ。とても辛いよ。目の前に台本があるのに、覚えるためには永遠が必要な気になってしまった。
リチャード・ハリス亡き後のダンブルドア校長は演じた彼は、王立演劇学校を卒業後にロンドンのナショナル・シアターに所属していた舞台俳優でもある。その彼が舞台演劇からの引退を台本を覚えられないという理由で決意するということは決して簡単なことではなかっただろう。
今では舞台袖に女性に立ってもらい、彼女から私はイヤホンを通して読むべきセリフを教えてもらうようになってしまった。その後すぐに、これはもう駄目だと思った。誰かの助け無くして舞台上で叫び、喚き、走り回ることができないのならば、もう劇場に立つべきではないんだ。
74歳という高齢を考えれば初期のアルツハイマーの恐れもあるものの、彼の医者によると検査結果には問題ないらしい。また2009年にはロンドンでリハーサル中にセリフを忘れたことが原因のストレスによってパニックに陥り、病院に運ばれる事態も起こっていた。
こういった経緯もあり、彼は舞台演劇からの引退を表明するも、今後もテレビや映画での仕事は続け、『ハリー・ポッター』の原作者J・K・ローリングによる『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』のドラマ化作品への出演も決定している。
もちろん本人には辛いことでしょうが、同時に彼の演劇への強い情熱が感じられる決断でもあると思います。個人的には『モブスターズ/青春の群像』でのギャングのボス役の印象が強い、素晴らしい俳優です。
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