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ギレルモ監督「パシフィック・リム2は終わっていない!」、中国企業によるレジェンダリー買収の影響か?

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レジェンダリー・ピクチャーズが中国一の大富豪が経営する企業に買収。そしてギレルモ・デル・トロ監督がこのタイミングで、「パシフィック・リム2は終わっていない、まだ続いている」と発言!

中国企業によるレジェンダリー買収の影響

これまで『パシフィック・リム』や『ゴジラ』、そして『ダークナイト』など数々のヒット映画を送り出してきたレジェンダリー・ピクチャーズが中国の不動産大手、大連万建(ワンダ)グループに35億ドル(4100億円)もの巨額資金で買収され、中国企業のグループ傘下に入ることになった。以前よりワンダグループは全米の劇場チェーン、AMGを買収するなどエンターテイメント企業の買収に興味を示しており、一時期はドリームワークスの買収に動いたこともあった。

今回の中国企業のレジェンダリー買収は、映画産業における中国の存在感の高まりを表すことになった。

レジェンダリーにとっては諸刃の剣か?

この買収劇でレジェンダリー・ピクチャーズが得るものは非常に大きいと言える。まず巨額資金が投入されるため、これまで以上に大作映画製作に積極的になれる。そしてワンダグループはすでに中国最大の映画館チェーン、万達電影院線を運営しており、そして全米大手のAMGエンターテイメントも買収していることから、事実上、アメリカと中国という二大マーケットの劇場を押さえたことになる。

またレジャンダリーの創業者で会長だったトーマス・タルも新体制に残るということから製作方針が大きな変更を強いられることもなさそうだ。

一方で中国の検閲の問題が、徐々にレジェンダリーの作風を変えていくことは間違いないだろう。レジェンダリーはマット・デイモン主演、チャン・イーモウ監督で万里の長城をテーマにした映画を製作することが決定しているが、本作で中国の政治問題や党批判などを盛り込むことはないだろう。それどころか今後は中国政府の検閲という前に、中国での興行権を持つ親会社からの厳しいチェックが入ることも予想される。

これまで以上に中国で売れるための作品が多くなるだろう。

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ギレルモ・デル・トロ監督「パシフィック・リム2」は終わっていない

そしてギレルモ・デル・トロ監督が、この一連の買収劇が発表された後に、「パシフィック・リム2がキャンセルだって?そんな情報は信じるな。僕はまだ続行しているし、どの方向にいくにせよ僕は残るよ」とツイートしました。

ワーナー・ブラザーズとの提携中止で事実上製作中止になったと思われていた『パシフィック・リム2』ですが、今回の買収劇で企画復活も夢ではなくなったのかもしれません。

先日、『ミクロ決死隊』のリメイク監督案が浮上したばかりですが、監督が言うように『パシフィック・リム2』が本命なのでしょうか?

この影響はまだまだ様々な部分で見え隠れしそうです。

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参照:collider.com/legendary-china-wanda-pacific-rim-2/

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