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映画ジャーナル<ビーグル・ザ・ムービー>

テリー・ギリアム監督作『ドン・キホーテを殺した男』の撮影が土壇場で延期に!!

Don quixote terry gilliam

テリー・ギリアムが執念で映画化する『ドン・キホーテを殺した男』が撮影開始間際になって、またしても延期が決定! その理由は、、、、

どんな映画監督にも「念願」や「悲願」はあるようで、日本との関係で言えば、長く遠藤周作の『沈黙』を映画化しようとしてきたマーティン・スコセッシはついに2016年末にその「悲願」の作品をお披露目しようとしています。

一方で「念願」や「悲願」がなかなか叶わない映画監督も。

その筆頭と言えば『ドン・キホーテを殺した男』というタイトルだけが先行し、中身が一向に出来上がらない作品を抱えるテリー・ギリアムでしょう。詳細はドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラマンチャ』(,02)を見ていただくとして、2000年に制作されるも自然災害や主演俳優の怪我で打ち切りに。その後もテリー・ギリアムは制作の実現に向けて奔走するも、権利問題、そして制作費の捻出などが壁となって立ちはだかっていました。

その後ポルトガル人プロデューサーのパウロ・ブランコが代表を務める会社が製作を務めることが決定し、2016年10月に撮影が開始される予定でした。

しかし、ここへきて監督のテリー・ギリアムが撮影の延期を発表。自虐的な御大の愚痴を聞いてみましょう。

次の月曜日に撮影する予定だっただけど、ちょっとだけ延期されることになった。数週間前になって制作費を管理しているはずのプロデューサーのポルトガル人が、金を持っていないことが判明したんだ。でも、制作は遅々として進行中だ。『ドン・キホーテを殺した男』は死んでなんかいない。俺の方が先に死んでしまいそうだけどね。

ということで、やっぱり金ですね。

もうここまで来ると撮影が開始されてもまた洪水でも起こるんじゃないかと心配にもなりますが、今年で76歳になるテリー・ギリアムですから、このチャンスを逃すと本当に「悲願」のままで終わりかねません。

なお現在撮影延期中の『ドン・キホーテを殺した男』にはテリー・ギリアムの盟友でモンティ・パイソンのマイケル・ペイリンアダム・ドライバーの出演が決定しています。

参照:collider.com/the-man-who-killed-don-quixote-delayed-terry-gilliam/#images

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