ジョシュ・トランク監督によるリブートで復活するも大コケした『ファンタスティック・フォー』。シリーズ化を予していたが、前作の失敗を受けてFOXの公開スケジュールから外されました。
『ファンタスティック・フォー2』、FOXの公開スケジュールから外される
『クロニクル』のジョシュ・トランク監督によってリブートされるも、公開前から様々な不和が囁かれ、実際に公開されるや観客の目を点にさせた『ファンタスティック・フォー』。前半部の丁寧さが嘘のように後半一気に急ぎ足になり、気がつくと終わっていているという不思議な映画で、クレジットを呆然としながら見送ったことを覚えています。
稀に見るほど良質な大作映画に恵まれた2015年の映画シーンにあって、明らかに異質で多くの困惑と非難を受けた作品だけに、こうなることは予想されていましたが、何のアナウンスもないなかひっそりとスケジュールから外されるのは物悲しくもあります。
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ジョシュ・トランク監督はこのまま消えるのか?
若干27歳で超能力大戦争映画『クロニクル』を引っさげて登場したジョシュ・トランク監督は、様々な選択肢のなかから『ファンタスティック・フォー』のリブートを選択し、その後は『スターウォーズ』スピンオフ映画の監督にまで内定していた、ハリウッドの若さの象徴でもありました。
しかし『ファンタスティック・フォー』の撮影中からプロデューサーやキャストとの軋轢がささやかれ始め、決まっていた『スターウォーズ』のスピンオフ映画からも降板、一時は『ファンタスティック・フォー』ですらマシュー・ボーン監督が手直ししたとも噂されました。
『モンスターズ』から『ゴジラ』へとステップアップし『スターウォーズ』のスピンオフまで駆け上がったギャレス・エドワーズや『LOOPER/ルーパー』から『スターウォーズ8』の監督となるライアン・ジョンソンなどと同様に期待された若手だったのですが、そのキャリアはここで小休止となるのでしょうか。
『ファンタスティック・フォー』に関連したインタビューで、ジョシュ・トランクは「自分には大きな物語よりも小さな物語の方が向いている」と語っていましたが、この言葉が「小さくまとまる」ことを意味しないことを望みます。『クロニクル』は小さな世界の話でもメチャクチャ興奮しましたからね。
今のところ次回作の話が入ってこないジョシュ・トランク監督ですが、まだ31歳ですのでこれからにも期待したいです。
参照:collider.com/fantastic-four-2-release-date-fox-josh-trank/
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