ギレルモ・デル・トロ監督最新作『The Shape of Water』のストーリーについて出演するダグ・ジョーンズが語る
近年は監督業よりも製作関係に多くの時間を費やしているギレルモ・デル・トロ監督ですが、2017年に公開は予定される待望の最新作『The Shape of Water』のストーリーが判明しました。
これまでは「1963年の冷戦期を舞台にした不思議なドラマ映画」くらいしか伝わっておらず、出演者として判明しているサリー・ホーキンズ、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、オクタヴィア・スペンサーらもどういった役を演じるのは詳細は不明になっていました。
そして今回、ギレルモ・デル・トロ監督作品の常連で『ヘルボーイ』ではエイブ、『パンズ・ラビリンス』ではペイルマン、『クリムゾン・ピーク』では各種幽霊を演じてきたダグ・ジョーンズがColliderとのインタビューでストーリーについても明かしてくれました。
「1963年のドラマだ。いわゆるSF映画でもないし、ジャンル映画でもない。でも僕はクリーチャーとして出演する。半魚人だ。僕は謎の存在で誰も詳しいことは知らない。そして1963年に研究対象としてアメリカ政府の施設でテストされているんだ。当時は冷戦期で宇宙開発競争が行われていたけど、それが背景に流れている。僕は軍事利用や宇宙旅行、そして僕自身のテクノロジーの解明という観点から、どうすれば人間に有効利用できるかと研究されている。だから僕の存在はロシア人には秘密にされているんだ」
ということでこれまでマイケル・シャノンが演じると噂されていた半魚人は、従来通りダグ・ジョーンズが演じることになります。
「一方でラブストーリーでもあって、サリー・ホーキンズが家政婦を演じている。彼女は僕の存在を知ると同情してくれる。」
実際の歴史や背景を不可思議な物語の中に取り込んでいくというスタイルは『パンズ・ラビリンス』を彷彿とさせますし、半魚人の切ない恋物語は『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』でのエルフの王女様と半魚人エイブとのピュアな関係の繋がっているのでしょうか。
「とても精巧で美しい作品だよ。もしこの作品でギレルモの名前がアカデミー賞に登場しないとしたらそれは大きな驚きだね。」
ということでギレルモ・デル・トロのファンならずとも見逃せない作品となりそうです。
ギレルモ・デル・トロ監督作『The Shape of Water』は2016年11月に撮影を終了しており、2017年中での公開を目指している。
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