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Z級映画を探して。『ターミネーター・ライジング』レビュー

 〜A級B級などというジャンル分けでは到底納得することのできない、意味不明な異次元映画のことを、人々は畏怖を込めてZ級映画と呼ぶ〜

 ロボットヒーロー『アイアン・ソルジャー』や緑の巨人が大暴れする『アメージング・バルク』でおなじみのトムキャット・フィルムズ製作の映画『ターミネーター・ライジング』のレビューです。きっとお近くのツタヤでは誰にも借りられることなく残されていることと思いますので、私がレビューします。

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 ストーリー:2030年を過ぎた頃、アメリカの経済はこれまでにない経済発展を経験する。政府は、余剰にあふれた予算を国内の福祉などに使うことはせずに、目立ちはじめた反政府運動を根絶やしにするために、人型戦闘アンドロイド・ジェネシスを開発するも、実験段階でジェネシスは暴走してしまう。その結果、ジェネシスは自らの生みの親のヘス博士の妻リアを殺害する。ジェネシス計画は凍結されたかに思えた。
 2059年、アメリカは内戦状態にあった。専制化する政府に対して、レジスタンスは地下に潜りアメリカの自由のために戦っていた。そんなレジスタンスのもとに、ある日、一台の軍の車がやってきて一人の女が忍び寄ってくる。実はその女とは、ヘス博士の妻で殺されたリアと同じ容姿を指定ながらも、秘密裏に開発された戦闘型アンドロイドであった。アンドロイド・リアはあらゆる格闘技をプログラミングされ、あらゆる銃弾も寄せ付けない無敵の戦闘マシーンであり、レジスタンスたちはいとも容易く殺されてしまう。それでも残された3名は軍から奪っていた特殊な電波銃を使い、アンドロイド・リアを停止させることに成功する。
 その後、レジスタンスたちはリアの再プログラミングに成功。彼女を無慈悲な戦闘マシーンから、感情を伴ったアンドロイドへと変身させる。そして軍の追手によりレジスタンスの仲間が殺害されるもリアの助けで撃退する。
 そして人間としての感情を手にしたリアは、軍の施設に単身で戻り、レジスタンスのために施設もろとも自爆するという選択を行う。マッド・サイエンティスト・ヘス博士の歪んだ愛情は、人の心を取り戻したアンドロイド・リアによって粉々に砕け散ったのだった。

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 Z級判定:『ターミネーター』と『ボーン・シリーズ』を掛け合わして、『ダークナイト・ライジング』の要素は全く考慮しなかった本作ですが、出来映えはやはりどうしようもありません。ただいくつかのシーンでは思わず唸ってしまうシーンもありましたので紹介します。

 アンドロイド・リアがなぜかシークレット・ブーツを履いている。

 ・アメリカは内戦状態なのに、レジスタンスの活動拠点以外は至って普通の市民生活が行われているよう。

 ・アメリカ大統領がとにかく安っぽい

 ・銃撃シーンの血のりが全部CGで付け足されている、手抜きっぷり。

 ・2059年が舞台のはずが、科学者が平気な顔でiPad(3)を使用している。

 ・アンドロイド・リアの格闘センスがひどい。

 と、ストーリーのひどさに反して、細部ではそこそこ見所があります。個人的にはリアのシークレット・ブーツは斬新だと思います。格闘シーンでは足を捻らないか、ひやひやしました。 あと、役者陣のがんばりは、きっとプロの役者を目指している人々には大きな刺激となることでしょう。こんなんでも映画に出れるんですから。

 ということでZ級映画というにはまだまだです。

 『ターミネーター・ライジング』はF級映画と判定します

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