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映画ジャーナル<ビーグル・ザ・ムービー>

Z級映画を探して。『スカイ・アタック/Population 2』レビュー

 〜A級B級などというジャンル分けでは到底納得することのできない、意味不明な異次元映画のことを、人々は畏怖を込めてZ級映画と呼ぶ〜

 新興のぼったくり映画制作会社『Moon Tribe Studios』がお送りする、全く笑えなく、そしてつまらない映画『スカイ・アタック』のレビューです。1時間半という貴重な時間を日本の皆さんにこれ以上浪費させないために、私がレビューします。

 ストーリー:フロリダ沖上空を、あるミッションに向かうために二機の戦闘機。二人のパイロットは任務の重大さを紛らわすためくだらない冗談を飛ばし合う。
 シーンは変わり、荒廃した地上でガスマスクを付けて外を出歩く1人の女性。他に住人は見当たらない。町はまるで空爆されたように荒れ果てている。そんな世界のなかその女性は過去を回想する。
 世界は地球温暖化に悩まされ、アメリカ政府はその対策として、ある企業が提案した、地上に降り注ぐ太陽光を反射させることで温暖化を防ぐ案に巨額の予算を投じる。しかしその方法は温暖化を防ぐどころかさらに状況を悪化させてしまう。各地では政府やその企業に対して抗議活動が頻発する。環境問題と内政の両面から瓦解しはじめた世界で、一部の権力者たちは自らの生命のみを守るために、二機の戦闘機をポートランドで核弾頭を落とさせるミッションに向かわせるのだった。地上に取り残された1人の女性は過去を抱えながら、たった1人で荒廃した世界で生きていく。

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 Z級判定:いやー、ひどいです。これはひどい。そもそもが薄いみそ汁を百人で分け合うためにさらに薄めたような映画です。こましゃくれたガキが調子に乗って、夢と自己愛のみで作ったみたいな作品です。とにかくつまらない。永遠と続くような意味のないシークエンスの連続。これを早送りもせずに最後まで完走した自分自身を誉めてあげたいと思います。それでもダメな奴ほど愛おしい精神でこの映画を見ると、見所はちゃんとあります。教訓とは自ら見つけて意味付けするものなのですよ。

 ・『スカイ・アタック』という邦題なのに、スカイ・アクションは皆無。流行の誤表示問題を取り入れたタイトル。

 ・DVDのジャケット写真のようなシーンは全く出てこない、繰り返される誤表示問題。

 ・荒廃した世界、食料も僅かなはずなのになかなか豊満な主人公女性。 

 ・地球温暖化対策を行う企業が、なぜか中絶用ピルも販売する手広さ。

 ・現在、過去、さらに過去、の3つのシーンが交互に挿入される構成ながらも、3つのシーンの繫がりのいい加減さ

 ・人類が消え、なぜ1人の女性だけ生き残ったのか、物語の肝の部分が不明のまま。

 と、とにかくよく判らない映画でした。意味が分からないというのはZ級映画には必要な要素のためある意味評価に値するのですが、ただ残念なのは妙なエコロジー思想が描かれるため、内容がぶっ飛びきれていないところ。小手先だけ物語を連結させようとするのはいけません。あと、生き残り女性が町を散策するシーンが物語の半分を占めるのなら、いっそのこと核戦争後のちいさんぽ、くらいに長回しで撮りっ放してほしかった。カットがとにかくよく変わるので、ツッコミを入れる間もない。これはいけない。

 ということで通常の映画としても、Z級映画としても、まだまだ精進が足りません!

 『スカイ・アタック』はただのC級映画と判定します。

 

観るなよ!つまらないから。

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コメント5件

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 5 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. みちゃったよ!
    アクションものかと思ったら全然ちがった。みてから、ここのブログを発見した。
    貴重な時間をつかいました。

    • あちゃー、観ちゃいましたか(笑)。
      こんなレビューを書いておきながら一体自分以外に見る人がいるのか不安でしたが、いましたか!
      これを機に、またZ級映画のレビューを再開します!
      ありがとうございました。

  2. 見ちゃった……
    ちょっと面白かったと思った自分は異端かな。
    惜しい護る(誤字)やテレンス・マリックが好きな(っていっても全然作品作ってない人だけど)自分にはこの冗長な時間は意外と楽しめちゃった。
    こんなことをここに書いたら「スカイアタック見てみようかな?」
    って思う人が出ちゃうかしらん?
    河崎実とかたけしの映画とかもわりと好物な変人の意見でした。

    • 7743さん、見ちゃいましたか、、、
      でも面白かったのならいいじゃないですか!しかも巨匠テレンス・マリックや惜しい護る(誤字!)と並び評されるなんて、製作者もびっくりでしょう。
      私もダメ映画こそ自分が愛さなきゃ誰が愛するんだという気持ちで臨んでいますが、さすがにこれは楽しめなかったので、上には上がいるなと。
      勉強になります。

  3. TSUTAYAでb級探していたら、これ見つけた。理解できなくてここ見ながら、もう一度再生しました。

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