カンヌ二冠のイラン映画『セールスマン』主演女優がトランプ政権に抗議し、アカデミー賞出席を辞退!
トランプ新大統領が公約として掲げてきた移民政策の見直しの一環として中東・アフリカ7ヶ国へのビザ発給を停止するように指示する見通しが伝えられたことで、今年のアカデミー賞にも影響が現れそうです。
第89回アカデミー賞外国映画賞にノミネートされ、第69回カンヌ国際映画祭では脚本賞と主演男優賞の2冠に輝いたアスガー・ファルハディ監督作『セールスマン』の主演女優タラネ・アリシュスティが、トランプ政権が実施しょうとする移民政策に抗議し、アカデミー賞への出席辞退を発表しました。
Trump’s visa ban for Iranians is racist. Whether this will include a cultural event or not,I won’t attend the #AcademyAwards 2017 in protest pic.twitter.com/CW3EF6mupo
— Taraneh Alidoosti (@t_alidoosti) 2017年1月26日
「トランプによるイラン人へのビザ発給停止は人種差別です。文化的イベントへの参加が可能か否かを問わず、抗議のためアカデミー賞への出席を辞退します。」
アスガー・ファルハディ監督最新作『セールスマン』はカンヌ国際映画祭では脚本賞と主演男優賞の2冠に輝き、2012年『別離』に続いてのアカデミー賞が期待される作品。
アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演中の夫婦は、ある日、教師の夫が留守中に妻が何者かに襲われたことで生活が一変する。事件を表沙汰にしたくないと警察への通報を拒否する妻の態度に納得できない夫は、自分自身で決着をつけるべくひそかに犯人捜しを続けるサスペンス。
今回のアカデミー賞ボイコットは、イスラム教徒の入国禁止を提唱していたトランプ政権がイスラム教徒が大多数を占めるシリア、イラク、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメンの7カ国へのビザ発給停止を命令するという見通しが原因。
なおアスガー・ファルハディ監督作『セールスマン』は2017年6月よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開。
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