SF怪奇ミステリー小説『全滅領域』の映画化作品にジェニファー・ジェイソン・リーが出演交渉中と報道される。突如現れた異常な生態領域を巡る物語で、すでにナタリー・ポートマンらの出演が決定。そして監督は『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド。
映画版『全滅領域』にジェニファー・ジェイソン・リーが出演か?
クエンティン・タランティーノ監督最新作『ヘイトフル・エイト』で容赦なくボコられる訳あり女を演じアカデミー賞助演女優賞にもノミネートされているジェニファー・ジェイソン・リーが話題の『全滅領域/Annihilation』への出演交渉を行っていることと報道された。
すでにナタリー・ポートマン、ジーナ・ロドリゲス、テッサ・トンプソンの出演が決まっており、残りひとつの女性メインキャラクターの役が未定となっており、これまでにはジュリアン・ムーアやティルダ・スウィントンなどの名前を浮上したが、製作サイドはジェニファー・ジェイソン・リーの出演を望んでいるようだ。
『全滅領域』とは?
ジェフ・ヴァンダミア原作の「サザンリーチシリーズ三部作」の一作目で日本でも翻訳発売と同時にSFファンを中心に話題になっていた小説。
内容(「BOOK」データベースより):突如として世界に出現した謎の領域“エリアX”。そこでは生態系が異様な変化を遂げ、拡大を続けていた。監視機構“サザーン・リーチ”に派遣された、生物学者をはじめ女性4名からなる調査隊は領域奥深く侵入し、地図にない構造物を発見、そしてそこに棲む未知の存在を感知する。さらに進むべきか、引き返すべきか?無事に帰還できた隊は過去に存在しない…。
原作小説では社会的な制限があるのか当たり前の固有名詞の使用が忌避されており、その修辞的バイアスがそのまま主人公らの心理状況と重なっていくという恐ろしくレベルの高い手法を採用していたが、これを映画でどのように再現するのか、並大抵の監督ではお手上げになりそうなところもアレックス・ガーランドがメガホンを取るということで期待しかないのです。
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監督は『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド
海外のヒット作が日本ではなかなか紹介されないことはもう珍しいことではないが、2015年を代表する衝撃作で様々な映画賞でも取り上げられている『エクス・マキナ』がいつまでたっても日本に上陸しないということは残念でしかたない。
これまで『ザ・ビーチ』の原作・脚本や映画版『わたしを離さないで』の脚本でキャリアを積んできたアレックス・ガーランドは『エクス・マキナ』でその監督としての才能を世界中に知らしめた。そして本作『全滅領域』の映画化作品が初めての大作映画ということになる。
まだ『全滅領域』の詳細は伝わってこないが、ジェニファー・ジェイソン・リーは心理学者の役で交渉中だという。これは期待です。
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