毎年アカデミー賞の前日に発表される、最低映画を決める祭典ゴールデン・ラズベリー賞の2013年度ノミネート作品が発表されました。
アカデミー賞がハリウッドで映画に関わる組合員の投票で決まるのに対して、ラジー賞は40ドルの会費を払えば誰でも投票できるため、ある意味最も“信頼”できる映画賞でもあります。歴史は比較的新しく1981年からはじまり、今回で34回目。ラズベリー「Raspberry」と野次を意味する「Razz」が似ていることからその名が付きました。
まあ、つべこべ言わずに第34回ノミネート作品を紹介しましょう。
・最低作品賞
- 『アダルトボーイ遊遊白書』
- 『アフター・アース』
- 『ローン・レンジャー』
- 『ムービー43』
- 『A Madea Christmas』
・最低主演男優賞
- ジョニー・デップ 『ローン・レンジャー』
- アストン・カッチャー 『スティーブ・ジョブズ』
- アダム・サンドラー 『アダルトボーイ遊遊白書』
- ジェイデン・スミス 『アフター・アース』
- シルベスタ・スタローン 『ベレット』『大脱出』『リベンジ・マッチ』
・最低主演女優賞
- ハル・ベリー 『ザ・コール』『ムービー43』
- エレーナ・ゴメス 『The Gateway』
- リンジー・ローハン 『ザ・ハリウッド』
- テイラー・ベリー 『A Madea Christmas』
- ナオミ・ワッツ 『ダイアナ』『ムービー43』
・最低助演男優賞
- クリス・ブラウン 『Battle of the Year』
- ラリー・ザ・ケーブルガイ 『A Medea Christmas』
- テイラー・ロートナー 『アダルトボーイ遊遊白書』
- ウィル・スミス 『アフター・アース』
- ニック・スワードソン 『アダルトボーイ遊遊白書』『A Haunted House』
・最低助演女優賞
- レディ・ガガ 『マチューテ・キルズ』
- サルマ・ハエック 『アダルトボーイ遊遊白書』
- キャサリン・ハイグル 『グリフィン家のウエディングノート』
- キム・カーダシアン 『Tyler Perry’s Temptation』
- リンジー・ローハン 『Scary Movie 5』『In APPropriate Comedy』
ということで堂々のラインナップですね。まず第一印象としてがアダム・サンドラーの盤石ぶりです。ここ数年毎年のように最低映画にノミネートされながらも、主演映画が作られるという不思議さ。彼の演技は朴訥とした田舎者青年にはぴったりですが、50歳手前にもなると何をやっても厳しいです。それでもアメリカでは結構ヒットするもんだから仕方ないです。
▼『アダルトボーイ 遊遊白書』▼
そしてウィルとジェイデンのスミス親子もしっかりノミネート。スミス親子にシャマラン監督となれば迷作間違いなしです。
▼『アフター・アース』ラジー賞鉄板の布陣▼
そしてハル・ベリーもおなじみですね。彼女の場合は演技に問題があるというよりは出演作に問題があります、ナオミ・ワッツにも言えることですが『ムービー43』は本当にひどい映画でした。おちゃらけや下品もここまでくると何の面白みもなく、ただただ寒風が吹きすさぶのみ。まあ、ハル・ベリーの場合はラジー賞にいい意味で愛されている面もあるので、仕方ないですが。
▼独りよがりの高校生が作ったような映画『ムービー43』▼
ラジー賞の発表はオスカー前日の3月1日。お楽しみに!
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