アカデミー賞でも2部門受賞した『ハクソー・リッジ』の監督メル・ギブソンが主人公デズモンド・ドスについて語るコメントが到着しました。『アポカリプト』以来10年ぶりとなる監督作に込めた想いと、本当の英雄の姿とは?
第2次世界大戦の激戦地、難攻不落の〈ハクソー・リッジ〉。その150メートルの断崖を駆けまわり、たった1人で75人もの命を救った男、デズモンド・ドス。銃も手榴弾もナイフも、何ひとつ武器を持たない彼が手にしていたのは、モルヒネと包帯だけだった。
なぜ、ドスは武器を持つことを拒んだのか?
なんのために、命を救い続けたのか?
そしてどうやって、奇跡を成し遂げたのか?
メル・ギブソンが語るデズモンド・ドス
「デズモンド・ドスは特別な存在だ。そして、彼が英雄である理由をあげるとすれば、彼が謙虚であることだ。実際、映画化の許可を求めても、ドスは何年もの間繰り返し断ってきた。彼は、真の英雄は大地に眠る人たちだと主張していた。しかし、映画の世界は架空の英雄であふれている。そろそろ真の英雄を称賛してもいいのではないだろうかと僕は考え作りあげた。 この作品に関わった全ての人たちの協力に感謝し、みなさんにこの話ができることをとても光栄に思っている」
メル・ギブソンが本作のメガホンをとるきっかけは、アカデミー賞に輝いた『ブレイブハート』のプロデューサー、ビル・メカニックの粘り強い交渉があったから。謙虚に生きた真の英雄に光を当てる絶好のチャンスだと考えた監督は、「戦争に身を投じたいという情熱の強さでは、彼はまさしく戦争協力者だった。だが、命を奪うためではなく、救うために戦う者として従軍したいと考えた。そこに心を奪われた」と振り返っている。
そして劇中で「真の英雄」を演じたアンドリュー・ガーフィールドについても「アンドリューには驚いた。揺るぎのない信念というデズモンドとの共通点があり、彼を生き写すように演じられる、唯一の役者だ」と語っている。
『プライベート・ライアン』以降の戦争映画をアップデートするメル・ギブソン監督作『ハクソー・リッジ』は6月24日より全国ロードショー。
[ad#ad-pc]