【ゴジラ第12作】『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』について

7月25日日本公開の新作『ゴジラ』までにこれまでのゴジラ作品全28作を見直すという、誰かに頼まれた訳でもないのに、もうそろそろ飽きてきたマラソン企画第12弾は『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』。

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『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』1972年製作

監督:福田純

脚本:関沢新一

出演者:石川博、梅田智子、菱見百合子など

音楽:伊福部昭

・ストーリー ※ネタバレあり

売れない漫画家の小高は、建設中の非営利施設『子供ランド』の怪獣デザインの仕事にありつく。子供ランドが完成する時には、怪獣島に暮らすゴジラなど全滅させるという。

小高が子供ランドのオフィスを訪れると、何者かに追われる女性が落とした磁気テープを拾う。その夜、小高のもとを磁気テープを取り返そうとするマチ子と高杉が訪ねる。そこで小高は子供ランドで働いていたマチ子の兄が行方不明になっていることを知らされ、不審に思いながら、そのテープを再生してみる。しかしそのから流れるのは意味不明な電子音のみで、正体が分からなかった。

一方、子供ランド本部のあるゴジラ塔ではテープが再生されていることを知り、対応に追われる。実は子供ランドの職員たちは地球征服を企むM宇宙ハンター星人であり、そのテープは地球侵略の原動力となる宇宙怪獣のキングギドラとガイガンを呼び寄せる信号だった。そして地球では怪獣島のゴジラが異変を察知。仲間のアンギラスを日本へ偵察に送る。

マチ子の兄がゴジラ塔に監禁されていることを掴んだものの、逆に小高たちはハンター星人に襲われてしまう。なんとか撃退するのも磁気テープは盗み出されてしまう。

ゴジラ塔に向かった小高らは、マチ子の兄を救出しようとするも逆に捕らえられ、そこで子供ランドの職員がゴキブリの姿をした宇宙人であることをしる。そしてとうとう宇宙よりキングギドラとガイガンが飛来する。

そして東京を蹂躙するキングギドラとガイガンの前に、ゴジラとアンギラスが登場。2体の怪獣同士による壮絶な闘いの火蓋が切って落とされる。

なんとかゴジラ塔から脱出した小高らは、再びゴジラ塔に戻り、爆薬をエレベーターに乗せて最上階部分から破壊することに成功。M宇宙ハンター星人はゴキブリの姿のまま焼け死んでいく。

命令信号を失ったキングギドラとガイガンの宇宙怪獣たちを迎え撃つゴジラとアンギラス。その勝利の行方は!?

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・感想

本作は残念な作品だ。とにかく惜しいのだ。ストーリーも決して子供騙しではないSF仕立てだし、新怪獣ガイガンもゴジラ映画では久々にビビットなオリジナリティーを持った名怪獣だ。東京も破壊するし、石油コンビナートでの格闘シーンは一見の価値がある。にもかかわらず、この映画で残念な気持ちになるのは、あまりに編集が雑なところだ。

低予算化してしまったゴジラ映画で過去作の使い回しはもう珍しいものではないが、格闘は夜に行われているはずが頻繁に昼間のシーンがインサートされる。これらは全て過去作で既出のシーン。使い回しは仕方ないにせよ、こういった安易な尺稼ぎは本当に萎える。

またゴジラとアンギラスの会話が吹き出しで行われるのも勘弁してほしい。飛んだり、シェーしたりするのよりも堪える。しかもゴジラとアンギラスがまるで舎弟関係のようなのも、怪獣らしくない。あとゴキブリが話すのも、ゴキブリらしくない。

と残念な部分を挙げていったが、それもこれもやり方次第には本作がゴジラ中期の名作になり得た可能性を秘めていたからこそ。特にガイガンはその近未来的怪獣の造形から未だにファンが多い。特にこれまでエビやクモやヘビを大きくしただけの怪獣がメインを張っていただけに、後退からの現状復帰を果たしたという意味で価値は高い。だからこそ残念度がより増してくるのだ。

あとアンギラス、頑張ってるのは分かるけど、弱いよ。

でも本作は嫌いにはなれないんだよな。

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