6.24『ハクソー・リッジ』日本公開決定!
本年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞を含む6部門でノミネートされ、先日発表された英国アカデミー賞では編集賞を受賞したメル・ギブソン監督最新作『Hacksaw Ridge』が『ハクソー・リッジ』の邦題で2017年6月24日に日本公開されることが決定しました。
メル・ギブソンは『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』といったアクション映画で活躍し、のちに監督としてオスカー5冠の『ブレイブハート』、キリストの受難を扱った『パッション』、そしてマヤ文明末期の混乱をマヤ語で描いた『アポカリプト』と問題作を次々と発表。私生活でも保守的カトリック教徒として異彩を放ち、ユダヤ蔑視発言やDVなどで一時は映画界から敬遠されるも、近年は出演作も相次ぎ、そして『ハクソー・リッジ』を提げて監督としてもオスカー戦線に完全復帰です。
『ハクソー・リッジ』は第2次世界大戦下で武器を持たない衛生兵として、アメリカ史上初となる名誉勲章を受けた兵士デズモンド・ドスの実話。タイトルにもなっている『ハクソー・リッジ』とは沖縄に実在した激戦地で、ノコギリ(ハクソー)で切り落としたように垂直に切り立っていた148メートルに及ぶ絶壁を意味している。
宗教的理由から武器を手にして戦うことを拒否する代わりに、衛生兵として一晩に75人もの日米の負傷兵を救った主人公デズモンド・ドスを演じるのはマーティン・スコセッシ監督作『沈黙 -サイレンス-』でも際立った存在感を見せたアンドリュー・ガーフィールド。時代や場所は違うが、日本を舞台とした作品への出演が続いた。
『ハクソー・リッジ』あらすじ
人を殺めてはいけない。そう強く心に決めていたデズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、軍隊でもその意志を貫こうとしていた。上官(サム・ワーシントン、ヴィンス・ヴォーン)や同僚(ルーク・ブレイシー)に疎まれながらも、妻(テリーサ・パーマー)や父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の助けを借りて、銃を持たずに戦場に行くことを許可される。そして、デズモンドは難攻不落の最終戦地“ハクソー・リッジ”での戦闘に参加することになった。アメリカ軍が幾度となくハクソーの崖を登り制圧するも、敵のすさまじい攻撃に遭い、その度に撤退を余儀なくされる。敵の攻撃が続く中で、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たった一人で戦場へ留まるというあり得ない決意をするが。
一足先に鑑賞しましたが、これはすごい映画でした。メル・ギブソンが『パッション』で見せた自己犠牲への激しい執着が、激戦として知られる高田高地の戦いで完全に爆発しています。戦場描写に関しては『プライベート・ライアン』を凌駕するほどの激しさでした。
ゴールデングローブ賞の授賞式では反トランプの業界人に囲まれながらも、同じ共和党支持者のヴィンス・ヴォーンと睨みを効かせていことも話題となりましたが、やはりメル・ギブソンには替えがいません。
執念の男メル・ギブソンが描く戦場の信念『ハクソー・リッジ』は2017年6月24日より全国ロードショー。
お見逃しなく。
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