衝撃的なニュースです。
長いハリウッドの歴史の中でアカデミー主演男優賞を3回受賞している唯一の俳優であるダニエル・デイ=ルイスが俳優業からの引退を表明する声明文がVarieyに掲載されました。声明は代理人でありレズリー・ダートによって公開された、正式なものです。
以下、簡潔な声明文の訳です。
「ダニエル・デイ=ルイスは今後俳優として活動することはありません。彼は長年に渡って関わってきた共同制作者や観客全てに大きな感謝を感じています。これはプライベートな決断であり、彼、及びその代理人が本件についてこれ以上コメントすることはありません」
ダニエル・デイ=ルイスは『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1985)や『存在の耐えられない軽さ』(1988)で注目されると1989年公開の『マイ・レフトフット』でアカデミー主演男優賞を受賞。
その後靴職人になるためにイタリア・フィレンツェで修行していたが、2002年公開の『ギャング・オブ・ニューヨーク』で俳優復帰。
そして2007年公開の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、2012年公開の『リンカーン』とアカデミー賞主演男優賞を受賞。
ダニエル・デイ=ルイスはかねてから俳優のキャリアにはこだわらない姿勢を強調しており、妻のレベッカ・ミラー監督作『50歳の恋愛白書』では俳優としてではなく完全な裏方スタッフとして参加するなど、異色のパーソナリティを備えた俳優。
なおダニエル・デイ=ルイスは2017年12月25日公開予定のポール・トーマス・アンダーソン監督作『Phantom Thread』に主演しており、これが引退作となるのでしょうか。
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