英国史上初の快挙となるカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞を果たしたベストセラー小説を、『インポッシブル』で高く評価され『ジュラシック・ワールド』続編も手掛ける J.A.バヨナ監督が完全映像化する『怪物はささやく』の日本公開が2017年6月9日に決定し、ショート予告編とポスターヴィジュアルが解禁されました。
原作『怪物はささやく』は冒頭だけを書き残し亡くなった作家シヴォーン・ダウドの原案を『混沌の叫び』シリーズのパトリック・ネスが引き継いで完成させたヤングアダルト向け小説で、その切なく美しい物語は年齢性別を超えて感動を呼び起こす。
物語の主人公は13歳のコナー。難しい病を抱えた母親と二人で裏窓から教会の墓地がみえる家に住んでいるが、ある時から不思議な怪物が現れるようになる。そしてその樹木の怪物は「今から、私はお前に3つの「真実の物語」を話す。4つ目の物語は、お前が話せ。」とコナーが隠している“真実”を語れと迫る。頑なに拒むコナー。しかしコナー の抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ物語の幕が上がるのだった。
主人公の少年には『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』で脚光を浴びた新星ルイス・マクドゥーガル、難病の母役にはフェリシティ・ジョーンズ、祖母役にはシガニー・ウィーバー、そして怪物役はリーアム・ニーソンが声だけでなくモーションキャプチャーでも演じている。
『E.T.』や『パンズ・ラビリンス』など少年少女の繊細な心模様を主題とする傑作映画とも堂々と伍す、おすすめ作品です。
『怪物はささやく』ショート予告編&ポスター
孤独な少年と怪物の友情を描く作品は山ほど作られていますが、本作の怪物とは孤独な少年にとって都合のいい「イマジナリー・フレンド」や子供の逃避場所としてだけは描かれず、現実的な緊張感を伴った圧倒的で不可思議な存在として登場。リーアム・ニーソンから滲み出る「憂い」とよくマッチしています。
『怪物はささやく』は2017年6月9日よりTOHO シネマ みゆき座他にて全国公開。これはおすすめ映画です。
原作小説を解説した記事も書いているので読んでみてください(↓)。
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