銃やナイフでの殺傷事件が頻発するアメリカの学校だが、生徒だけではなく教師もまた病んでしまっているのかもしれない。
4月15日の火曜日、フロリダの小学校に勤める女性教諭がその職を解かれた。理由は、彼女は自分が受け持っていた6人の生徒に、1人の下級生をリンチするように命じたことだ。信じられない話だが、その様子はすべて防犯カメラに捕らえられていた。
▼防犯カメラの映像▼
2013年3月、白人女性教諭は、黒人少年が自分の背後で悪態をついているのに腹を立てて、上級生6人に「彼にはレッスンが必要ね」と言い、彼を痛めつけるように指示。少年は自分より年長の6人に教室に引きづり込まれ暴行を受けて、女性教諭に無理矢理謝らされた。そして女性教諭は「私にはあんたには勝ち目のない上級生を動かせるのよ」と加えたという。
しかし一連の出来事はすべて防犯カメラに写されており、事件が発覚後、その女性教諭は異動を命じられるも、この度正式に解雇の命が下った。
この事件が恐ろしいのは、この女性教諭の無神経さだけではなく、彼女が教師という立場を利用して生徒間における暴力装置を作り上げてしまっていたことにある。もちろん彼女は手を汚さない。彼女は命令するだけだ。殴るのも殴られるのも、彼女ではない。体罰の在り方としては最悪のものだ。
なお、その後、被害者の少年は不眠に苦しみ、その女性教諭は謝罪を行っていない。
参照記事:WPTV
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