劇作家として『埋められた子供』でピュリッツァー賞を受賞し、俳優としては『ライトスタッフ』『マグノリアの花たち』など多数の作品に出演し、そして脚本家としては『パリ、テキサス』『アメリカ、家族のいる風景』と幅広く活躍したサム・シェパードが死去しました。享年73歳。
スポークスマンによればサム・シェパードは筋萎縮性側索硬化症(ALS)の合併症のため、ケンタッキーの自宅で家族に見守られながら息を引き取ったという。
『ライトスタッフ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされる頃から、一年に一本のペースで映画出演を続け、晩年はそのペースをあげて多数の作品に出演。近年ではマシュー・マコノヒー主演『マッド』や『ミッドナイト・スペシャル』でも存在感を発揮し、ジェイムズ・フランコ監督・主演の『In Dubious Battle』にも出演していた。
また作家としては繁栄の裏に潜むアメリカの孤独を好んで描き、俳優生活の間にはロードムービーを彷彿とさせる筆致で描かれたエッセイ『モーテル・クロニクルズ』を出版するなど、アメリカの原風景が似合う人物だった。
また私生活ではジェシカ・ラングとのスキャンダルでも知られた。
『ライトスタッフ』『サンダーハート』『ブラックホーク・ダウン』『きみに読む物語』『MUD -マッド-』『ミッドナイト・スペシャル』など多くの作品に出演し、特にロードムービーとの相性が抜群だったサム・シェパード。
ご冥福をお祈りします。
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