アカデミー賞作品賞に輝いた映画『ムーンライト』のバリー・ジェンキンズ監督次回作が、黒人作家ジェイムズ・ボールドウィンの小説「If Beale Street Could Talk」の映画化に決定したことが判明しました。
ジェイムズ・ボールドウィンはノーベル賞作家トニ・モリソンにも多大な影響を与えた著名作家で、アフリカ系であり同性愛者でもあった立場から『ソニーのブルース』や『ジョヴァンニの部屋』など人種と性の問題を扱った小説を発表している。日本では未公開だがジェイムズ・ボールドウィンを扱ったドキュメンタリー『I Am Not Your Negro』がアカデミー賞ドキュメンタリー部門でノミネートされるなど再注目されている。
そして「If Beale Street Could Talk」では、ティッシュと呼ばれるハーレムの女性が主人公。新婚で妊娠中の彼女が、ある日夫がレイプ容疑で逮捕されたことから、その嫌疑を晴らそうと奔走する姿が描かれる。
映画『ムーンライト』の批評でもジェイムズ・ボールドウィンとの関連は広く指摘されており、バリー・ジェンキンズ監督の手腕が試されるところ。
バリー・ジェンキンズ監督がジェイムズ・ボールドウィンの原作小説を映画化するプロジェクトは2017年10月から撮影が開始される予定で、2018年公開を目指していている。
バリー・ジェンキンズ監督の文学的アプローチで描かれるジェイムズ・ボールドウィンの世界。これも注目です。
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