2018年2月全米公開予定のマーベル映画『ブラックパンサー』の監督に、『クリード キャンプを継ぐ男』のライアン・クーグラー起用の可能性が報じられた。まだ公式な話は一切ないが、期待せずにはいられない。
『ブラックパンサー』監督にライアン・クーグラーの可能性!?
マーベル・シネマティック・ユニバースの一作で2018年2月16日に全米公開が予定されている『ブラックパンサー』の監督に、アメリカで公開されるや興行的にも批評的にも大成功を収めている『ロッキー』の続編的なスピンオフ作品『クリード キャンプを継ぐ男』を監督したライアン・クーグラーの名前が挙げられた。
なかなか黒人主役の大作映画が作られないハリウッドにあってアフリカ出身という設定の主人公による正真正銘の超大作映画だけに、これまだ長編デビュー作『フルートベール駅で』で名もなき黒人青年の悲劇を淡々と描き、そして『クリード キャンプを継ぐ男』では偉大な父を乗り越えようとする若き黒人ボクサーを描いたライアン・クーグラーは最適としかいいようがありません。
この報道は出処も不確かで情報としてはかなり希望的観測によって作られたものだと思われ、またマーベル側もクーグラー側も公式なコメントは一切出していませんが、こんな『ブラックパンサー』は是が非でも観てみたいと思わせるだけの魅力的なマッチングです。
・『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でのブラックパンサーの役割が判明
[ad#ad-pc]
ライアン・クーグラーとは?
1986年生まれの若き監督兼脚本家。
2013年に長編デビュー作『フルートベール駅で』がサンダンス映画祭で上映されると大絶賛を浴び、作品賞と観客賞をW受賞。その後世界中の映画祭で多数受賞することになる。
2009年の元日に警官に射殺された黒人青年の最後の1日を淡々と追った本作は現代アメリカにおいて黒人が置かれた立場の歪さを描き出した作品。同年に公開されアカデミー賞を受賞した『それでも夜は明ける』との比較でも決して見劣りしない、厳しくも胸に突き刺さる一作。
その後、シルベスター・スタローンの代表シリーズ『ロッキー』の続編的スピンオフ『クリード チャンプを継ぐ男』でロッキーのライバルで親友だったアポロの息子を主人公にして描き、2016年のアカデミー賞に関わってくることが予想される作品に仕上げた。すでにはじまっている2015年度の賞レースではシルベスター・スタローンが助演男優賞を受賞するなどしている。
『グローリー/明日への行進』監督は辞退
『グローリー/明日への行進』の監督エイヴァ・デュヴァーネイはスタジオサイドとの意見の相違のために監督依頼を辞退しており、2018年公開映画で主演も決定しているなか監督は未定状態の『ブラックパンサー』だけに、スタジオサイドとしては現在目立った予定のないライアン・クーグラーの起用を望んでいると見ていいのかもしれない。
最新情報:『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』
コメント