今週の海外映画ニュースを総まとめ!!『ファインディング・ドリー』は記録的大ヒットで、『スーサイド・スクワッド』の新情報や『スター・トレック』の新展開、そして巨匠アッバス・キアロスタミが逝く
まず今週届けられた訃報から。
『桜桃の味』や『そして人生はつづく』などで知られ、日本との縁も深かったイラン人監督アッバス・キアロスタミ監督が現地時間7月4日に闘病中のパリで亡くなりました。享年76歳。今年の3月ごろから体調を崩しテヘランの病院に入院し、その後パリの病院に移った矢先のことだった。
アッバス・キアロスタミ監督は日本との関係も深く、2012年には全篇日本を舞台にした日本語による映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』を監督。そして小津安二郎からの影響を強く受けており、2003年には『5 five 〜小津安二郎に捧げる〜 』という実験的なアプローチによる小津へのオマージュドキュメンタリーを撮っている。
ご冥福お祈りします。
全米Box Officeは『ファインディング・ドリー』がV3!
デヴィッド・イエーツ監督作『ターザン:REBORN』やスティーヴン・スピルバーグ監督作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』といった話題作が初登場するなか、公開3週目となるピクサーの『ファインディング・ドリー』が圧巻のV3を達成しました。
これまでピクサー史上No. 1ヒット作だった『トイ・ストーリー』を抜き去ることも確実視されており、ディズニー史上No. 1アニメの『ライオンキング』にも迫る勢いを維持しています。
一方でスティーヴン・スピルバーグ監督作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は1958万ドルというデビューで初登場4位に沈みました。
『スター・トレック BEYOND』の新設定が論争を呼ぶ!
今週の映画ニュースのなかで最も話題を集めたのが『スター・トレック BEYOND』でした。ジャスティン・リンが監督する本作でジョン・チョー演じるヒカル・スールーに同性愛者という設定が加えられることが判明し、賛否を巻き起こしました。
その渦中にいるのはTVシリーズでヒカル・スールーを演じ、今回の新設定にも大きな影響を与えたジョージ・タケイ。同性愛者の地位向上を目指す活動家でもあるジョージ・タケイですが、今回の新設定はオリジナルの精神に反すると批判的な立場をとりました。
一方、今回の新設定で主導的な立場だった脚本も担当するサイモン・ペグは「これまで同性愛者が登場しなかったことが問題」と反論しています。
『スーサイド・スクワッド』の新情報も続々更新!
そして今週はEW誌が『スーサイド・スクワッド』を特集したことで新情報や画像が多く更新されました。
公式シノプシスも最新版にアップデート。
『スーサイド・スクワッド』は全米では2016年8月5日に、日本では9月10日に公開予定です。
アリシア・ヴィキャンデル版『トゥームレイダー』やアレックス・ガーランド最新作『Annihilation』の撮影も開始!
その他のニュースでは『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル主演でリブートされる『トゥームレイダー』の公開日が2018年3月16日に決定。
そのアリシア・ヴィキャンデルが出演した『エクス・マキナ』の監督アレックス・ガーランドの新作『Annihilation(全滅領域)』の現場写真が公開され、撮影が開始されたことも判明しました。こちらはナタリー・ポートマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、テッサ・トンプソン、ジーナ・ロドリゲスの4名が女性チームを演じ、オスカー・アイザックも出演。
またマーベル『マイティ・ソー3』の撮影も開始。クリス・ヘムズワース演じる雷神ソーとマーク・ラファロ演じる超人ハルクが宇宙を舞台に旅するバディムービーになるといいます。
非エンタメ映画としては一時は引退上にあったスティーヴン・ソダーバーグ監督がパナマ文書流出に関する映画を監督する可能性も報じられました。
主だった映画ニュースはこんな感じでしょうか。では今週公開された予告編をおさらいします。
ダニエル・ラドクリフがネオナチ組織に潜入する『Imperium』予告編
メル・ギブソンが娘を命がけで守るアクション『Blood Father』の予告編
そして話題のアニメ『Kubo and the Two Strings』の最新予告編
『Kubo and the Two Strings』に関しては舞台裏映像や監督インタビューも公開されましたのでぜひチェックを!
ということで今週(7/4〜7/10)の海外映画ニュースまとめでした。
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