『キングコング:髑髏島の巨神』ジョーダン・ボート=ロバーツ監督と『シン・ゴジラ』樋口真嗣監督の怪獣夢対談が実現!

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3月25日に公開を控えた期待の怪獣映画『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ボート=ロバーツ監督が緊急来日し、全世界初公開の本編映像を携えてのプレゼンテーションが2月7日、新宿ピカデリーで開催され、『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督をゲストに迎え、日米オタク・クリエーターによる頂上対談が行われました。ジョーダン・ボート=ロバーツ監督による『シン・ゴジラ』評なども聞け、ギャレス・エドワーズ並みに信頼できる男であることが確認されました。

「日本のアニメやゲームは僕のDNA」

長いあご髭が印象的なジョーダン・ボート=ロバーツ監督は登壇すると「日本は自分にとって特別な場所です。そして焼酎も大好きです。一番大好きな日本にやってこれてとても嬉しいです。私は日本の漫画やゲームやアニメを育ち、それはDNAとなって今の自分を作っています。本作はこれまでのキングコング映画とはすこし変わっているため、日本のファンの皆様にどう受け取られるか楽しみです」と語り、「なぜ今、キングコングなのか。多くの娯楽映画にあふれた現代にあって、目の肥えた映画ファンを納得させるのは簡単ではなく、これまでとは違う作品を作る必要がありました。自分の友達に見せるとしたらどんなキングコングがいいのか、ということを考えながら作りました」と監督をオファーされた時の気持ちを正直に明かしてくれた。

そして今回のキングコングが体長100ft(30メートル)という過去シリーズ(東宝コングを除き)最大となったことについて、多くの人がゴジラとの対決のための設定と思っていることに苦笑いしながら、「れを見上げた時に、恐竜でも猿でもなく、神だと畏敬を抱いてしまうような大きさに合わせたもの」であってゴジラに合わせた設定ではないことを明言した。

また「怪獣映画では怪獣が見たいんだから、キングコングの登場を焦らしたりはしない」とも断言。

その後、衝撃的なオープニングシーンなど計4シーンの本編映像が世界初公開。

本編映像の上映が終わると、怪獣オタク日本代表として『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督が登壇。ベトナム戦争が舞台という設定に興奮しつつ、「僕らの世代は怪獣映画を卒業したら『地獄の黙示録』だったので、大好物二つの登場にお腹いっぱいです」と破顔。

また樋口監督がフッテージで登場したMIYAVI演じる日本兵の名前がグンペイ・イカリであることについて「イカリ」は言わずもがな、グンペイはゲームボーイの開発者で、ファミコンなどで使用された十字キーの発案者としても知られる横井軍平氏から取られているのではと指摘すると、ジョーダン・ボート=ロバーツ監督も「初めての指摘です。幼少の頃から育んできたオタク要素をブチ込みました。ゲームボーイからエヴァンゲリオン、任天堂の宮本(茂)さんからも多大な影響を受けている」と本物のオタクぶりを告白。それら以外の影響として『プラトーン』やゲームの『ワンダと巨像』といった作品の名前が挙がった。

樋口監督「怪獣映画でありながらベトナム戦争映画でもある正統派怪獣映画の予感」

司会のマフィア梶田氏からフッテージを見た感想を聞かれた樋口監督は「色々なキングコングあっていいと思うが、今回の作品は33年のオリジナル版キングコングのような人形劇の動きに近く、ピーター・ジャクソン版で描かれたような巨大なゴリラではなく、どちらかといえばリック・ベイカーっぽい。(注意:リック・ベイカーは76年ギラーミン版『キングコング』でスーツアクターとしても参加)。『キングコング2』(86)で見せた人形のようなキングコングに近い」とマニアぶりを遺憾なく発揮した。

そして本作のために開田裕治先生が描いた日本版オリジナルポスターが公開されるとジョーダン・ボート=ロバーツ監督も「素晴らしい」と大興奮。樋口監督も日本版ポスターを見て「日本人にとってコングと言えばというヤツが描かれている!これはフッテージにもまだ登場していない。開田さんが勝手描いた訳ではないですよね?」と盛り上がっていた。

『キングコング:髑髏島の巨神』への期待感を聞かれた樋口監督は「本作は正統派の怪獣映画という予感がします。怪獣映画でありながらベトナム戦争であり、監督の美学が貫かれており、監督としてシンパシーを覚えます。去年はうちの子(『シン・ゴジラ』)にたくさん来てもらいましたが、こういった映画こそ大きなスクリーンで見てもらいたいです」と怪獣映画ブーム継続への願いを託した。

そして『シン・ゴジラ』の感想を聞かれたジョーダン・ボート=ロバーツ監督は「大好きです。樋口監督が『シン・ゴジラ』で挑戦したような、いかにしてこれまでの『ゴジラ』映画とは違う特別な作品にするのかという試みには共感しました。また劇中に登場するいかにも日本的な役人体制の愚かさが、ゴジラをこれまでにない新鮮な存在へと変えることになっていました。まさに今の時代に作られるべきゴジラ映画だと感じました。思い通りに動いてくれない政府へのフラストレーションとは、まさに現代に渦巻く「怒り」を切り取っていたと思います。怪獣映画なのに実際の状況が思い浮かぶ素晴らしい映画でした

最後にジョーダン・ボート=ロバーツ監督は「まだまだ言いたいことはたくさんあるだけど、多大な影響を受けた日本でこういった機会を得られて本当に嬉しいです。そしてなぜ2017年にキングコングが描かれるのか、なぜ映画は巨大なスクリーンで見られるものなのかということを意識しながら制作しました。現在はなかなか映画館に人が来なくなっていますが、『シン・ゴジラ』が日本でそうだったように、この映画も映画館で見てもらいたいです。日本の皆さんに楽しんでもらえると嬉しいです」というメッセージで締めくくった。

『キングコング:髑髏島の巨神』は2017年3月25日より全国ロードショー。『シン・ゴジラ』で再び目覚めな日本人の怪獣愛を途絶えさせないために、大ヒット祈願です。

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