劇場版とは別にディレクターズ・カット版としてDVDなどで公開予定の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のR指定バージョンの内容について監督ザック・スナイダーが語ってくれました。曰く、劇場版には登場しないキャラクターも描かれるとか。
『バットマン vs スーパーマン』R指定バージョンの内容とは!?
「R指定のスーパーヒーロー映画でも大ヒットは可能」という新しい可能性を提示した『デッドプール』の大成功を受けて、ワーナー・ブラザーズは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のR指定バージョンを後日発表することに決めました。過去にも『ロード・オブ・ザ・リング』など上映時間の都合上泣く泣くカットしたシーンをDVDの特典として付属するケースはありましたが、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』はそれによってレーティングが変わるということになります。
つまり作品全体の印象ががらりと変わる可能性もあるのです。
この点について監督ザック・スナイダーがインタビューに答えています。
ぼくらは3時間の映画を作るわけじゃないし、、というか3時間にするつもりなんてなかったんだ。だからカットシーンを選ぶのは本当に辛かった。スタジオは作品を満足いくものに仕上げたかった。でもぼくからすればそれは2時間半に納めろということだった。それには長いエンドクレジットも含まれる。だから映画の本編は2時間22分にしなくちゃいけなかったんだ。
そういった制限を取っ払ったのがR指定版ディレクター ズ・カットということになるというわけです。そしてそこには単純にカットされたシーンが含まれるだけではなく、劇場版には登場しないキャラクターも存在するといいます。結果的に劇場版では登場シーンがすべてカットされることになったのは、『ハンガーゲーム』シリーズで知られるジェナ・マローンが演じるミステリアスなキャラクターのようです。一説には彼女はロビンを演じるとも言われています。
そのことについて話すことは何もないよ。ただ言えるのは彼女はロビンでもないしバットガールでもない。それだけは言えるよ。
そしてディレクターズ・カット版にはカメオ出演者もいるようです。
何人かはカメオ出演している。例えばグリーンベイ・パッカーズのランニングバックのアーマン・グリーンとか、ボディ・ビルのマスターであるC.T.フレッチャーも出演しているよ。これ以外にもたくさんのイースター・エッグがディレクターズ・カットには含まれているから、きっと楽しんでもらえるよ。
しかし一体何がディレクターズ・カットをR指定としたのでしょうか?
別に血みどろのシーンばかりなわけじゃないんだ。PG-13とRレートの違いとは、過激さのレベルと、作品全体を貫く過激さによってわけられるものだ。『バットマン vs スーパーマン』にはいくつかの過激なシーンがある。そして尺が長くなればなるほどに作品全体も過激になっていく。だからR指定になったんだ。
劇場版ではPG-13となりディレクターズ・カットではR指定となるわけで、どちらが本当の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』と呼べるのでしょうか?
ぼくも子供を持つ親だから、自分の子供に見せられないような『バットマン vs スーパーマン』は作りたくなかった。でも同じように大人としては、R指定バージョンを見たいと思う。いまは映画の配給の方法も様々で、いろいろなことが試せるようになった。これはクリエーティブな試みに対するクリエーティヴな解決法なんだ。
参照:www.ew.com/article/2016/03/04/batman-v-superman-dawn-justice-r-rated-ultimate-edition
ということで『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、当たり前のことですが、ディレクターズ・カットの方が監督の率直な想いが込められていることが伝わってきます。また今後のDCユニバースへの言及もディレクターズ・カットにはふんだんに盛り込まれているということなので、必見の内容のようです。
2016年を代表する話題作のひとつ『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は2016年3月25日に日米同時公開となります。お見逃しなく。
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