スティーブン・スピルバーグがイラクやアフガニスタンからの帰還兵とPTSDとの関係を描いたノンフィクション『帰還兵はなぜ自殺するのか/THANK YOU FOR YOUR SERVICE』を映画化か!?
トム・ハンクス主演でコーエン兄弟脚本の第二次大戦期におけるスパイを描いた映画や、ドナルド・ダール原作の『The BFG/オ・ヤサシ巨人 BFG』の映画化というプロジェクトを抱えているスティーブン・スピルバーグが、早ければ今年の終わりにも別の映画を監督する可能性が報じられた。
原作となるのは2013年にアメリカで出版されたノンフィクションでデイヴィッド・フィンケル著『帰還兵はなぜ自殺するのか/Thank You for Your Service』という、イラクやアフガニスタンからの帰還兵が患うPTSDの問題を描いた作品。現在公開中でアカデミー賞にもノミネートされており、アメリカでは社会現象にもなっているクリント・イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』はもともとはスピルバーグ監督で企画が始まった作品だけに、彼自身この帰還兵とPTSDの問題には関心を持っているようだ。
原作のタイトル『Thank You for Your Service』とは日本語の感覚では「親切にありがとう」と受け取られるが、これがアメリカとなると「service/奉仕」する相手とは国であり軍隊を指し、戦地から帰ってきた兵士たちに「我々の代わりとなり国のために戦ってくれてありがとう」という意味として使われる。
早ければ今年の終わりにも撮影が開始され、脚本は『アメリカン・スナイパー』のジェイソン・ホールが担当する予定という。
『プライベート・ライアン』で戦争映画の在り方を変えたスピルバーグ。現代の疲弊した戦争の姿を彼がどのように描くのか大変興味深い。
参照記事:COLLIDER
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