マーティン・スコセッシ監督最新作『沈黙 -サイレンス-』ジャパン・プレミアが開催!
1月17日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで『沈黙 -サイレンス-』のジャパン・プレミアが開催され、マーティン・スコセッシ監督が日本人キャストらと共に登壇。
多くのファンとメディアが集まった中でマーティン・スコセッシ監督は、「アリガトウ、アリガトウ」と何度もお礼の言葉を口にし、「東京でキャストの皆さんと再会できて、とても感慨深い。編集のセルマと一緒に2年かけて編集をしてきたので、私としては2年間ずっと皆さんとお付き合いを続けてきたような、昨日会ったばかりのような気持ちです」と、日本人キャストとの再会を喜んだ。
また遠藤周作の原作小説との出会いから今日まで長い道のりとなったことについて「遠藤周作氏のメッセージを咀嚼し、どのように映画化するか。原作とともに生きてきたことで私自身たくさんのことを学び、私生活の変化もあって、その経験がこの作品をより豊かなものにした」と語った。
そして今回のジャパン・プレミアには窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮ら日本人キャストも登場。
物語上重要なキャラクターとなるキチジローを演じた窪塚洋介は「何度も日本を訪れ、この国と我々に最大の敬意を払ってくれた監督を前にしたら、大変な撮影もすべて喜びだった。今日は役者人生で最良の日」と語り、通辞役を演じた浅野忠信は、「監督はいつも、精細な演技を見守ってくれた。やさしさ、一緒に映画を作る姿勢に学ぶことが多かった」と、監督への感謝を述べた。
またキリシタン弾圧を指揮する井上筑後守を演じたイッセー尾形は「キリシタンだけではなく、世間と戦っていた井上を、監督は優しく温かく見守ってくれました。本当に感謝しています。Thank you very much.」と監督への感謝を語り、劇中では衝撃的な水磔のシーンに挑んだ塚本晋也は「自分の中でスコセッシ教を作り、自作の『野火』とも重なる未来の子どもたちへの祈りを込める気持ちを重ね、撮影に臨んだ」と語った。
そして本作でハリウッドデビューとなった小松菜奈は、「撮影に参加した時は19歳。十代でとても貴重な体験が出来た。原作の「沈黙」には耳慣れない言葉もあり、難しいと感じたりもしたが、完成した映画を若い人たちが見たらどんな感想を持つのか、公開が今から楽しみ」と今後への期待を語り、撮影時の苦労については、「(加瀬が演じる夫の信者)ジュアンに悲劇が訪れるシーンで感情をむき出しにするシーンを撮ったが、陽が落ちてしまい映像がつながらず、撮り直しになった。その時、思わず泣いてしまった」と撮影時のエピソードを披露。この時の小松の演技について監督は「彼女の激しい演技は本当に素晴らしく、驚かされた。『もう一度撮らせてほしい』というのはとても気が引けたのですが、でも彼女は再び同じくらい激しい演技を見せてくれた」と高く評価した。
その小松菜奈演じる女性の夫役を演じ、海外作品への出演経験も豊富な加瀬亮は「キャスト、監督の名前を聞いて、久しぶりにワクワクして参加した。信仰を探しながら演じていた」と語った。
撮影中にはトラブルもあった『沈黙 -サイレンス-』だが無事にジャパンプレミアも大盛況で迎えれらた。
巨匠マーティン・スコセッシと日本人キャストが全身全霊で挑んだ話題作『沈黙 -サイレンス-』は2017年1月21日より全国ロードショー。お見逃しなく。
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