【映画】2013年度、ビーグル的ベスト映画、トップ10!【10位〜6位】のページの続きとなります。本年度に当ブログでレビューした映画作品のなかからは発表していますベスト10映画。第5位から栄えある第1位までを一挙紹介。
第5位 『アナと雪の女王』 レビューはこちら
ディズニー・アニメの最新作が堂々のランクイン。不思議な力を持ってしまった王女と、その妹アナを主人公としたミュージカル・アニメ。子供向けアニメと侮ると痛い目をみる、子供と大人両方が感情移入できる視点を用意した良質なアニメ。とうとうディズニーが声高に脱王子依存を宣言した作品。ラストのまとめも秀逸ながら、中盤の一人になった開放感を描いたミュージカルシーンには鳥肌。それは『ダークナイト』のジョーカーの格好よさに通じるほどの傑作シーンです。日本公開は2014年3月14日。
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第4位 『そして父になる』 レビューはこちら
カンヌで絶賛されハリウッドでのリメイクも決定している是枝監督、福山雅治主演の話題作。病院のミスで我が子を取り違えられた二つの家族の物語を通して、新たな家族像を描いた作品。父親が黙ったままでは父親ではいられない、そんな新たな父親像を福山雅治とリリー・フランキーという対極のふたりが見事に演じた。個人的には現代の『東京物語』としてこれからも語られることになると思う傑作。
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第3位 『ゼロ・グラビティ』 レビューはこちら
奇才アルフォンソ・キュアロン監督の最新作は、新たな宇宙映画の金字塔となった。脚本内容はヒューマン・ドラマでありながら、映像世界はまるで3Dアトラクションというこれまでにない映画体験が味わえる作品。劇中のほとんどがサンドラ・ブロックの一人芝居状態。オスカーは彼女でほぼ決まりか。スピルバーグやキャメロンといった大物が絶賛するのも無理ない傑作。戦争映画における『プライベート・ライアン』のように今後の宇宙映画の基準となることは間違いない。
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第2位 『アメリカン・ハッスル』 レビューはこちら
デヴィッド・O・ラッセル監督最新作は実話ベースの最高の脚本と最高の俳優陣によって作られた最高の映画でした。客観的な尺度で図ればこれがナンバーワンでもおかしくない作品。おそらくアカデミーの演技賞はこの作品を軸にノミネートされることでしょう。そのなかでもジェニファー・ローレンスの演技には脱帽。また1970年代後半の時代再現もすばらしく、美術、音楽どれをとっても文句なし。日本公開は2014年1月31日。
▼デヴィッド・O・ラッセル監督作品▼
第1位 『マッド』 レビューはこちらから
本年度ナンバーワン映画は、ジェフ・ニコルズ監督作でマシュー・マコノヒーが得意の南部男を演じた『マッド』です。『スタンド・バイ・ミー』や『パーフェクト・ワールド』に通じる、大人になるための危険な冒険を描いた、男泣き必至の名作でした。無垢であるが故に愛に裏切られてしまう男マッドと、本当の愛を信じる14歳の少年の夏のひと時。サム・シェパードやリース・ウェザースプーンにニコルズ作品常連のマイケル・シャノンら脇を固め演者たちもいい。ラスト30分はずっと男泣きの連続です。少年たちの冒険映画であると同時に大人のための寓話にもなっている本作。日本公開は2014年1月18日。男性の方には一人鑑賞を強く勧めます。
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ということで今年のビーグル的ナンバーワン映画は『マッド』でした。とはいうものの、レビューで紹介しきれていない傑作もたくさんありました。「パシフィック・リム」を筆頭にして「キャプテン・フィリップス」やアート系ではジャームッシュの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ』も素晴らしかった。来年はより多くの映画をレビューできるように鋭意努力します。
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