2016年ニューヨーク映画批評家協会賞(NYFCC)の各賞受賞作が発表され、作品賞は『ラ・ラ・ランド』、監督賞は『Moonlight』のバリー・ジェンキンスに決定!!
12月に入り2016年度の映画賞レースも本格始動し、2016年ニューヨーク映画批評家協会賞(NYFCC)も発表されました。各種の批評家賞のなかでもっとも歴史が古く、ハリウッドの大作主義に流されない芸術性を高く評価する本賞はアカデミー賞の前哨戦のひとつと目されています。昨年はトッド・ヘインズ監督作『キャロル』が作品賞を受賞。
2016年の主要各賞は以下の通りです。
作品賞:『ラ・ラ・ランド』
監督賞:バリー・ジェンキンス『Moonlight』
主演男優賞:ケイシー・アフレック『Manchester by the Sea』
主演女優賞:イザベル・ユペール『Elle and Things to Come』
助演男優賞:マハーシャラ・アリ『Moonlight』
助演女優賞:ミシェル・ウィリアムズ『Manchester by the Sea』
脚本賞:ケネス・ロナーガン『Manchester by the Sea』
外国映画賞:『Toni Erdmann』マーレン・アーデ監督作
アニメ賞:『ズートピア』
ということで本賞よりも一足先に発表されたナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国映画批評会議賞)同様にケイシー・アフレック主演作『マンチェスター・バイ・ザ・シー(原題)/Manchester by the Sea』と、バリー・ジェンキンス監督作『ムーンライト(原題)/Moonlight』が際立った存在感を示しています。
特に昨年のオスカーで問題提起された人種問題から当初は『バース・オブ・ネイション』がオスカーに関わってくることが必死と目されていましたが、その座を黒人少年の成長を描いた『ムーンライト(原題)/Moonlight』が奪ったと見てよさそうです。
そして作品賞の『ラ・ラ・ランド』は下馬評通りオスカーでも本命に推されることになるでしょう。
批評家賞のなかでも影響力が強い本賞が今後の賞レースにどう影響していくのかにも注目です。
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