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映画ジャーナル<ビーグル・ザ・ムービー>

『スーサイド・スクワッド』不評以外にもポジティヴな声が続々と寄せられる!!

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批評家から酷評される『スーサイド・スクワッド』は本当にクソ映画なのか? ケヴィン・スミス「デヴィッド・エアーはDCコミックスの意地を見せてくれた!」

ついに現地8月5日に全米公開された『スーサイド・スクワッド』は8月公開映画のオープニングナイト記録を樹立するなど順調なスタートを切る一方で、プレミア上映直後には批評家から多数の酷評を受けてしまい、映画レビュー集計サイト「Rotten Tomatoes」では30%前半という「ダメ映画」認定される結果に(2016年8月6日時点では26%!!)。これに怒ったDC映画ファンが「Rotten Tomatoes」の閉鎖を陳情する事態にまで発展し、様々な波紋を広けることになりました。

酷評の対象はそもそものストーリーから編集、音楽など多岐にわたるも、多くの声に共通するのが「デヴィッド・エアーはアメコミ映画に向いていない」というものでした。『フューリー』などリアリスティックな視点で世界を切り取ることを得意としてきたデヴィッド・エアー監督には、「荒唐無稽」なアメコミ世界との相性が悪かったと言います。

しかしそんな声に反するように『スーサイド・スクワッド』を褒め称える人物もいます。そうです、俺たちのケヴィン・スミスです。

要約しますと「デヴィッド・エアーはDC映画の矜持を見せてくれた。こんなアメコミ映画はいままで観たことがなく、バットマンやジョーカーといったメインではないキャラクターの使い方も理にかなっていた。そしてハーレイ・クインは最高。カタナの所作にも感動した。とにかくずっと頬が緩みっぱなしになるほどの作品だった

ということで絶賛しています。

まあ、ケヴィン・スミスは自分の娘に「ハーレイ・クイン・スミス」と名付けるほどのDCバカだから、ちょっと(かなり?)私情も含まれているのかもしれませんが、ファンの声として参考にしてみてください。

そして同じくDCEU作品の『ワンダーウーマン』監督パティ・ジェンキンスも『スーサイド・スクワッド』を完全擁護しています。

「ねえ、、、すごく混乱してしまう。スーサイド・スクワッドのプレミア上映にいってきたところだけど、素晴らしかった! ただの素晴らしいじゃなくて、スゲーて感じ、、」

「とにかく私は大好き。だから不評に本当に驚いている。理解できないわ。だって素晴らしいんだもの。これは私がDCセカイの住人だから言ってる訳じゃないわよ。本当に」

「Rotten tomatoes」ではマーベル映画の多くが高評価を受ける一方で、最近のDC映画は酷評されるという流れは本当に釈然としませんが(『アイアンマン3』が80%で『BvS』が25%とかどういうこと?)、酷評レビューを幾つか読むとマーベル映画の文法でDC映画を採点しているからこんな差が生まれてしまうのではと思ったりします。確かにマーベル映画はいろいろな読み取り方ができてヒーロー映画でありながらPC(ポリ・コレ)にも気を使うという洗練された魅力がありますが、それはDC映画(ザック・スナイダー中心)の魅力とは水と油なもの。

確かに減点法という「粗探し」では『BvS』しかりザック・スナイダー作品は「ガバガバ」かもしれませんが、減点が少なければ良作というロジックは少なくとも映画の感動とは無縁なはず。『スーサイド・スクワッド』だって期待するファンたちが待ち望んでいるのは、「数々の粗さえも忘れさせてくれるような興奮」なはずなのです。

『スーサイド・スクワッド』に問題があるのはきっと間違いないでしょう。でもそんなものは忘れさせてくれるような興奮があるのか、ないのか! 批評家の声があくまで参考程度に考えたいですね。

『スーサイド・スクワッド』は日本では9月10日に公開予定。作品の評価は劇場を出た後でも遅くはないですよ!

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