西海岸最大級のギーク・フェス(アニメやSFコンテンツの祭典)『ワンダー・コン』にて2014年版『ゴジラ』監督のギャレス・エドワーズがファンの前でインタビューを行いました。インタビュー内容よりも観客の反応が面白いです。
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▼ワンダー・コンでのギャレス・エドワーズ監督の公開インタビュー▼
尺が長いので簡単な流れの説明だけします。
0:20〜 司会者がギャレス監督を招き入れる。観客からは「(ゴジラを作ってくれて)ありがとう」の声。監督「ノー、ノー、まだ映画を見てないだろ」
0:50〜 トレイラー映像が好評なことを受けて、「本編全部トレイラー映像を繋げれればいいんだけど、それじゃあ映画にならないから。」
1:20〜 ゴジラのデザインについて。3Dベースで議論を続けたと語る。
4:15〜 『ゴジラ』のアイデアについての由来を聞かれ、アイスブレイクとして「すべての素晴らしいアイデアが僕から出て来たもので、それ以外のダメなものが、僕以外のだれかからだね」。
6:00〜 「長い間、スタジオからは『ゴジラ』について多くを語るな、と釘を刺されて来たのが、ここへ来て、よし表に出てどんどん宣伝してこい、てギアが変わったようで戸惑っているよ」
7:25 〜 キャスティングが素晴らしいけどどうやってマネージングしたの?との質問に、スピルバーグ映画を参考にしたと返答。個人的映画と商業性の両立などについて。
9:00〜 有機的なストーリーの構築に関しての質問。「これは人類と自然の対立状況を描いていて、間違っても『モンスターズ・インク』じゃないからね。」
14:00〜 フッテージ映像公開(映像なし)。大盛り上がり。司会者「僕らが待っていたゴジラが写っていたよ」
16:00〜 ファンとの質疑応答。
19:45〜 ファンからの質問。「新怪獣「MUTO」は東宝映画に出てきたどの怪獣から影響を受けているの?」 との質問に、言いにくそうに、「翼があるよね」。これといったものがあるわけではなく、エイリアンやT−レックスなどの既存のモンスターから自然と影響されていると答える。
22:00〜 1954年のオリジナル『ゴジラ』についてそれがヒロシマのメタファーであると語る。
終了。
ということで、アメリカのゴジラファンも今回の2014年版『ゴジラ』には並々ならぬ期待を抱いていることがわかります。とくにファンが監督に向かって度々「ありがとう」という言葉をかけているのが印象的です。98年のエメリッヒ版『ゴジラ』はゴジラのイメージを貶めただけでなく、怪獣映画そのものの市場価値をゼロにしてしまったわけで、あれから16年、新しい『ゴジラ』の大成功によって、怪獣映画の復活も願いたいところです。
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参照記事;SCIFIED
’98年のトライスター版ゴジラは、「巨大生物パニック」作品として見れば秀逸なんですけどね。
やはり「ゴジラ」じゃありませんでしたね。「破壊の魔王」として描かれていない、どちらかといえば
「ジョーズ」や「ジュラシック・パーク」の系譜の作品でしたから。
今度は’54年第一作のスピリットを受け継いだ、田中友幸プロデューサーの言ってた「黙示録の聖獣」
としてのゴジラになっているかどうか… 大いに期待したいところです。
全米公開まで後数日!!
(URL欄の掲示板サイト、何か一言二言書きに来て下さいね)
とおりすがりさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、B級テイストなパニック映画としてはエメリッヒゴジラは面白いんですが、アレがゴジラと言われると我々は納得できませんよね。
今回のゴジラは板野さんなど東宝スピリットを持った人たちの意見も取り入れられているようなので、本当に楽しみです。
また掲示板の方にも後ほどお邪魔します。
それにしても本当に公開されるんですね!