ソニー・ピクチャーズが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』監督のルッソ兄弟と優先的に製作を依頼できるファーストルック契約を結んだことを発表。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で監督を務めたジョー&アンソニー・ルッソ兄弟が、ソニー・ピクチャーズと3年間に渡り優先的に制作交渉を行うファーストルック契約を結んだことが発表されました。
このファーストルック契約とは製作会社が外部のクリエーターと年間契約を結び興味深い企画があれば優先的に交渉できるという、言わば「お抱え」となる契約形態のこと。今回ルッソ兄弟はソニーと3年間のファーストルック契約を結び、その間に彼らから生み出された企画はソニーが優先的に映画化できるのです。
しかしこの契約そのものは上記の意味以上に複雑なものと言えそう。
というのもルッソ兄弟は今後『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』やジョス・ウィードンの後釜として『アベンジャーズ』シリーズの監督も務めると言われており、3年間なんていう時間はほとんどマーベルととも過ごすようなものです。
それでもソニーがルッソ兄弟から派生する企画を囲い込みたかった理由としては、やはり『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』のためでしょう。ソニー=マーベル体制でリブートされる『スパイダーマン』が最初に登場すると噂されている『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でルッソ兄弟が今後の『スパイダーマン』のプランと合わせて監督できるように、というソニー側の思惑のように見えます。
『スパイダーマン』のマーベル合流によって今後一層マーベル=ソニーの関係強化が必要とされる中、マーベルの未来を担う若手兄弟監督との意思疎通をソニー側が強く求めた結果といえそうです。
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