マーティン・スコセッシ監督×遠藤周作『沈黙 -サイレンス-』の日本公開日が2017年1月21日に決定! 出演する窪塚洋介と浅野忠信とともに『沈黙』への想いを語る!
日本美術協会主催の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したマーティン・スコセッシ監督が、その授賞式への出席に合わせて都内で期待の最新作『沈黙 -サイレンス-』の記者会見に登場しました。
そして本作ではキチジローを演じる窪塚洋介、通辞を演じる浅野忠信も出席。その席上で『沈黙 -サイレンス-』の日本公開日が2017年1月21日に決定したことが発表されました。
最初にマイクを取ったマーティン・スコセッシ監督は本作を通じて「文化の違い、文化の衝突」を描きたかったと説明。現在の世界でも表面化している宗教や文化の軋轢にも共通する問題を17世紀日本で行われたキリシタン弾圧を通して描こうとしたようだ。そして「日本の文化には14歳の時に溝口健二監督の『雨月物語』を観て初めて触れました。元々私はカトリックということもあり、遠藤周作さんの作品に興味を持ちました。長い間構想してきたので、この作品を映画化できて、とても嬉しいです。この映画については語っても語りつくせません」と四半世紀に渡る『沈黙』の映画化に向けた情熱が結実したことへの喜びを語った。
そして今作を作り上げた理由に関しての質問を受けると監督は、「色んなテーマを深堀しなければならないと思っていました。言葉では表現できない次元までいかなければならないと感じました。それが、「信ずることとは何なのか」、というテーマ。「沈黙」は精神世界を追求する上で大事になるのではないか、と感じました」とコメント。
また窪塚、浅野の二人をキャスティングした理由に関して聞かれると、「キチジロー役は新鮮な解釈を与えたいと思ったところに、キャスティング・ディレクターから窪塚さんのビデオを渡されました。窪塚さんは力強く演じているだけではなく、心から正直に演じていて、役を心底理解していると感じました。浅野さんもキチジロー役のオーディションを受けたが、彼の過去作品を観て、通辞役が良いのではないか、と思いお願いをしたらパーフェクトでした」と説明しました。
また同席した窪塚洋介はスコセッシ監督の演出に関し、「初日に監督が綺麗なスーツを着ていて、汚い酒場で撮影だったのですが、演出を伝える時に床に手をついて再現していて「スーツが汚れる!」と思いました」と語り、監督の情熱を感じ取ったよう。
また浅野忠信も「最初はすごい緊張しましたが、日を重ねる度に楽しかったです。役者として監督がとても期待してくれているのが分かりました」と語ってくれました。
全米では12月12日から限定公開され、来年のアカデミー賞にも大いに期待がかかる本作。本作のプロデューサーで『レイジング・ブル』『グッド・フェローズ』そして『ウルフ・オブ・ウォールストリート』というスコセッシ作品も手がけてきたアーウィン・ウィンクラーが「マーティンの最高傑作」と語る『沈黙 -サイレンス-』は2017年1月21日より公開。
アカデミー賞の本命作品が授賞式後に公開されることが多い日本で、授賞式前に観られるというのも嬉しいですね。
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