『デッドプール』監督ティム・ミラーがウィリアム・ギブソンによるサイバーパンク小説の代表的存在『ニューロマンサー』を映画化することが決定しました。
小説『ニューロマンサー』は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』に続く、新たなサイバーパンク小説として高い評価を受けた作品。電子世界に人体を接続し意識のみを抽出するアイデアなど、『マトリックス』や『攻殻機動隊』といった作品に強い影響を与えている。
なお映画『マトリックス』は実質的な『攻殻機動隊』映画化作品として広く知られているが、元々は『ニューロマンサー』の映画化企画が出発点だった。
これまで何度も映画化が試みられてきた作品で、2011年には『CUBE』ヴィンチェンゾ・ナタリ監督がメガホンを取ることで企画が進行するもこれも頓挫している。
そして北野武&キアヌ・リーブス共演の『JM』の原作短編と『ニューロマンサー』は同じ世界観を共有している。
『デッドプール』を成功させるも続編では方向性の違いから降板したティム・ミラー監督ですが、前作に続いて難しい作品に挑むようです。『マトリックス』や『攻殻機動隊』など意識と仮想世界の接続を描く作品は『ニューロマンサー』以降のSF世界では定番化しており、原点作品としてのオリジナリティを映画でどのように発揮するのか注目です。
なおプロデュースは『デッドプール』でもタッグを組んだサイモン・キンバーグが担当。
楽しみな企画です。
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