冴えないボーイスカウト3人組が大量発生したゾンビを殺しまくる!ボーイスカウト経験者必見『ゾンビーワールドへようこそ』のレビューです。スカウト技術はゾンビ殺しに役立ちますので、お子さんの習い事にはもってこいです!
『ゾンビーワールドへようこそ/Scouts Guide To The Zombie Apocalypse』
全米公開2015年10月30日/アクション・コメディ/92分
監督:クリストファー・B・ランドン
脚本:キャリー・エヴァンズ、クリストファー・B・ランドン、エミ・モチヅキ
出演:タイ・シェリダン、ローガン・ミラー、ジョーイ・モーガン、サラ・ドュモンほか
あらすじ
ボーイスカウトに所属する高校生3人集は、学校でもパッとせず、もちろん童貞。キャンプを抜け出して、念願だったストリップバーに突入した彼らだったが、突如現れたゾンビに襲われてしまう。すんでのところでストリップバーのウェイトレスに助けられるも、町中はゾンビであふれていた。
彼らはこれまで笑いものにしかならなかったボーイスカウトの経験と技術を結集し、煩悩と戦いながらも生き残るためにゾンビを殺しまくるのだった。そして学校の仲間たちを守るため、パーティー会場に乗り込むのだった。
レビュー
最近は何にでもゾンビが登場するようになった。ソンビ映画そのものがゾンビウィルスのパンデミックのように世界中に広がり、それはそれで素晴らしいことだと思う。
さて本作『ゾンビーワールドへようこそ』は、ゾンビと童貞と青春と友情に、ボーイスカウトを混ぜただけの作品だ。
タイ・シェリダン演じる高校生は、ほかの友人二人とともに子供の頃からボーイスカウトに所属している。最近日本でもめっきり見ることが少なくなったが昔は土曜日の駅前にはネクタイに半ズボンでスカーフを首に巻いたとっつぁん坊や風の少年たちが、よく分からない掛け声で整列していたものだ。彼らは休みの日にキャンプをしたり、自然の中で様々なスキルを磨くことをモットーとするボーイスカウト。日米関係なく、基本的に、見た目は冴えない(すみません)。
物語はこのように進行していく。
童貞のボーイスカウト3人集は、イケてる同級生たちがパーティーをしている最中も山の中でキャッキャ言いながらキャンプをしている。でも本当はパーティーの方に行きたくて仕方なく、夜にこっそり街中に降りていくと、何かいつもと様子が違う。人気がなく、しかも憧れのストリップバーの出入り口にセキュリティがいないのだ。千載一遇のチャンスを逃すはずもなく、ストリップバーに入った彼らだが、突然、ストリップ嬢が血反吐を吐きながら襲ってくる。間一髪彼らを助けたのは超美人のストリッパー、、もとい、カクテル・ウェイトレスだった。襲い来るゾンビたちをボーイスカウトで磨き上げた技術で撃退しながら、彼らは街のどこかでシークレットパーティーを開催中の同級生たちを助けに向かうのだった。
本作の素晴らしいところを挙げていく。
まずゾンビたちを容赦なくぶち殺しまくる。もちろん彼らも元人間だから躊躇したりもするのだが、結局は斧で頭をかち割り、火あぶりにし、首チョンパの刑に処していく。この悪ノリ感はなかなか悪くない。
そして童貞高校生らしく、ゾンビでもおっぱいはおっぱいという姿勢も素晴らしい。人間相手なら躊躇してしまうが、相手がゾンビなら触ってもOK。このあたりの割り切りはなかなかリアリティーがある。
内容としては『スーパーバッド 童貞ウォーズ』にゾンビを加えただけの作品と言える。劇場公開後、すぐにVODで配信されたことからも大ヒットが狙える作品ではないことが明白だ。でも92分に収められた青春とゾンビの共演は、ド派手な人体破壊描写を見ながらも、つい微笑んでしまうほどに楽しいものだった。そしていくつかのシーンでは爆笑も保証されている。
3人の高校生の友情関係とすれ違いなどはほとんど『スーパーバッド 童貞ウォーズ』や『アメリカン・パイ』そのままでオリジナルティには乏しいが、監督は『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの脚本や、スピンオフでは監督の兼任したクリストファー・B・ランドンなので致し方なく、ホラー要素もほとんどなくであくまで青春ストーリーが軸となっている。
3人の高校生を助ける美人ストリッパー、もとい、カクテル・ウェイトレスのサラ・デュモンも物語のいいアクセントになっていた。
爽快感のあるエロとグロのゾンビ映画をお望みの方にはもってこいの作品だと思う。でも普通に考えたらかなり不謹慎な映画でもあるのでご注意を。もちろんR指定。
本作をご覧になればきっとお子さんをボーイスカウトに通わせたくなること間違いなし。
『ゾンビーワールドへようこそ』:
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ということで『ゾンビーワールドへようこ/Scouts Guide to the Zombie Apocalypse』のレビューでした。主演が『X-MEN』でサイクロプスを演じル期待の若手タイ・シェリダンということで、楽しみにしていましたが、想像以上に笑えました。バカ青春映画が好きな方にはオススメでしますし、さらにゾンビも好きなら言うことなしです。以上。
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